「私、ガンやねん」
離れて暮らす母からの電話に、私は呆然とした。どうして?なぜ母がガンに?先日、カーブスに友人と楽しく通っていることを話してくれたばかりなのに・・・。
私はカーブスに入会してどんどん成果を上げていたので、大好きな母にもこの素晴らしさを知ってもらいたい!と、カーブス母の日ギフト会員券をプレゼントしていた。
「夏が終わって、涼しくなったら行くから」と仲良しの友人と秋から体験をスタート。そのまま健康のために、と入会してくれた。すべては順調に進んでいるはずだった。
母が入会して2ヶ月ほど経った頃のこと。
「わき腹がずっと痛いねん。筋肉痛って2ヶ月も続くものなん?」
と、コーチに心配をかけたくない気持ちから、同じカーブスメンバーである私に相談してきた。
「カーブスに行ったら食欲もないし、このまま続けていいんかな?行くのが苦になるんやけど」
私には答えられないので、私の教室の信頼するコーチに話すことにした。するとコーチは・・・運動後に食欲が減ることは皆無ではないこと。わき腹が長期間痛い場合は肋間神経痛なども疑われるので病院で受診した方がいいこと。カーブスに行くことが精神的に負担になる場合は、一時カーブスを離れてみる選択肢もあること・・・、をアドバイスしてくれた。
それから母は病院で、すい臓ガンと診断され、残念ながらカーブスを退会することになった。15年ほど前に乳ガンで片方の乳房を全摘し、お医者さまから「完治宣言」をいただき、その後も毎年、真面目に検診を受けていたのに・・・。自覚症状が出るまで見つからないのがすい臓ガン。おまけに乳ガンまで・・・。
「まっちゃん、小さくなったね!」と最近、いろいろな人から言われるようになった。「痩せたね!」ではなく「小さくなったね!」とは笑えるけれど、自分でもそのように実感している。上手く言ったものだと思う。
自分では大したことないと思っていたPTA会長の役職が、気付かない間に大きなストレスになっていた。更年期障害の症状と重なったこともあって、活動から帰ってくると昼からでもキッチンドリンカーのようにこっそりビールを飲み、完璧にアルコールに依存するようになっていた。おまけに食べることが大好きなので、自然と体重は増加するばかり。階段で息切れしたり、膝の痛みを感じたり、体が悲鳴を上げ始めていた。
そこへ、ずっと私のことを見守ってくれていたPTA役員仲間でもある友人が、カーブスへの入会を薦めてくれ、検診で「メタボ予備軍」の烙印を押されたことで決断に踏み切り、記念すべき2月9日(肉の日!)に入会した。
入会後は「人生40年、運動なんて大嫌い!」の私が、姉御肌のその友人に誘われると断れないので、週3回を目標にカーブスへ・・・。
こんな私なので、すぐに効果が現れた。体重や体脂肪などの数値がすべての項目で効果を示していた。不眠症、暴飲暴食、頑固な肩こり、しつこい便秘、冷え性など、これまでずっと悩んでいた症状が、一気に快方へ向かった。体がウソのように軽くなった。
そして何よりも軽くなったもの・・・それは私の心だった!どうでもいいわ・・・と投げやりだった私はどこかへ消え、常に前向きな自分がそこにはいた。服のサイズも短期間で3Lから2L、今ではLサイズも入るようになり、何年ぶりかのおしゃれも楽しめるようになった。
「まっちゃん、小さくなったね!」
そうだよ、私、本当に小さくなったんだもん!
コーチに母のことを相談した時、私は教室で泣いてしまった。絶対に泣くまい!と思っていたのに。するとコーチの瞳もうるんでいた。
「これからあまり来られなくなるかも」と言うと、コーチは、「頑張らなくてどうするんですか。こういう時こそ鍛えて、乗り越えなくちゃ!これから介護する時には、絶対に筋肉が必要ですよ!」
親身に話を聴いてアドバイスしてくださるコーチ。そしてどんな時でも明るい笑顔で迎えてくれるコーチたち!そうだよね、大変な時だからこそ、自分で時間を作ってカーブスに行かないと、ね。現実は厳しくて泣けてしまうこともあるけれど、カーブスの扉を開けたら、そこにはいつもやさしくて明るいコーチたちや、一生懸命にワークアウトに取り組んでいるメンバーさんがいる。
「こんにちは!お楽しみさまでした!」
「あら、久しぶり!」
「また明日!」
とメンバーさんの挨拶が飛び交っている。
どれだけこの空間が私を救ってくれたことか!カーブスという共通の目標を持ったメンバーさんは、皆さんそれぞれに体や心の悩みを持っているけれど、30分間だけはイヤなことは忘れて前向きにワークアウトしている。
最近、カーブスには体重を減らすことよりも、もっと大切なことがあると思うようになった。カーブスは体を鍛えるところでもあるけれど、実は心を鍛えるところなのだと・・・。そして、そんなカーブスに通っている自分が大好きだ。今までは、自分なんてどうでもいい・・・と思っていたのに、カーブスに行ってパワーをいただいて、前向きになれる自分が・・・。
先日母から、治療の成果が出ている、との知らせを受けた。しかし、油断してはいけない。病気と闘うことに前向きな母を、私は強い心と体でサポートしていかなくてはならない。母だけではなく、父や祖母のこともサポートしなければならないので、半端な気持ちでは乗り越えられないことも分かっている。でも、私にはカーブスがある。どんなに忙しくても「カーブスに行く!」という気持ちがあれば時間は自ずと生まれてくる。
カーブスに行けば、きっと笑える!きっと変われる!
いろいろな想いが行ったり来たりするけれど、今日も私はカーブスへ向かう。
「お楽しみさま!!」
そして大きな声で言いたい・・・
「ありがとう!!」と。