私は三十代の半ば頃に、整形外科の医師から、「背骨が曲がっているので普通の人より早く腰痛になるだろう」と言われておりました。
予告通り、ここ十年位は"魔女の一撃"と言われる二度のギックリ腰を含めて、重苦しい腰痛に悩まされておりました。整形外科でレントゲンを撮ってみると、若い頃よりも背骨は更に曲がり、腰の骨も下から四番五番あたりが潰れていると言われました。治療は、その場凌ぎの痛み止め座薬、湿布、電気をかけて温めるしかなく、これからずっとますますひどくなっていく腰痛に耐えながら生きて行かなければならないのかと、絶望的になることもありました。
そんな時、同じように腰痛に悩む友人からカーブスを勧められたのです。続けられるのか全く自信がありませんでしたが、時間に縛られることがなく、自分の都合の良い時間に行けることや三十分という短い時間で筋トレができること、腰痛も筋肉の低下が一因かもしれないと思ったのでさっそく見学に行きました。辛い腰痛が少しでも和らいだらいいなと言う切実な思いがありました。
中には年輩の方もいて、皆さんとても元気で若々しく、ハツラツとトレーニングをしておりました。すぐ申し込んで帰りました。コーチの方々が、いつも明るくキビキビと対応してくれて、笑顔と共に元気な声をかけてくれるので、それだけでもパワーをもらっております。リズムに合わせて体を動かすことの爽快感を味わったのは私には何十年ぶりでしょうか?
十年余りも前のことになりますが、夫が一年間の闘病生活の後に癌で他界し、大切な人を失った喪失感と、もっと何かしてあげられたのではないかという後悔の念から、すっかりうつ病になりました。睡眠障害や腰痛、肩こりに悩まされ、精神的にも落ち込むことが多く、何年も脱け出すことができませんでした。ところがカーブスに通い初めて間もなく、少し元気をとり戻した私がおりました。腰痛も少しずつですが、楽になって来たことを実感。秋になると、毎日の家の前の側溝の落ち葉掃きが辛くて、立てない位の痛みがありました。カーブスに通って一年後の去年の秋には、スッと立っても痛みがなくて本当に驚きました。嬉しくて皆に話したものです。
私の腰痛はたぶん完治することはなく、違和感もあって無理をすると痛みもありますが筋肉がいくらかでもついて、痛みも緩和されたのだろうと思います。
若い頃には、スキーや山登りが趣味でしたが、仕事や家庭との両立、子育てなどでずっと遠ざかっていて、定年退職をしたらやろうと思って楽しみにしておりましたのに、腰痛のために山にもあまり行けないでおりました。
カーブスを始める時の目標の一つに"もう一度山に登りたい"と揚げました。一年後の去年の秋に、友人に誘われて何と四十年ぶりに「三ツ石山-標高一、四六六メートル」に登り、心配した腰痛もなく、若い頃の感動に浸ることができました。今年もまた新たな山にも挑戦したいと思って、シーズン到来を心待ちにしております。
肩こりも大分楽になり、この冬は何年ぶりかで大好きな編み物を始めて、小さな簡単な物を自己流で、東京の孫たちにベストを編んで送りました。やりたいことが少しずつ実現できて、カーブス効果に感謝する毎日です。
今年の冬は寒さも厳しく、雪が多くて雪かきも大変でしたが、毎朝の犬の散歩で転ぶ恐怖でした。どんなに気をつけていても凍結道路では滑って転びそうになりました。以前の私なら何度も転んで、骨折もあったかもしれません。でも何とか転ばずに乗り切れたのもカーブスで平衡感覚が養われたことが大きかったのだと思います。できなかった片足立ちができるようになりましたから。
一年半位前までは、鉛色の冬の空のように、心も暗く、無気力な日々を送っていた私でしたが、カーブスに行くとコーチの方々からいつも元気をもらい、カーブス仲間に会うのも楽しみで、さわやかな汗をかいて帰路につく自分がおりました。周囲からも「元気になったネ」と言われて、やっと自分らしく生きて行く自信がついたような、そして以前より大分前向きになったと思っています。
私の元気の「源(みなもと)」のカーブス、不治の腰痛も筋肉を鍛えることで楽になるのだと自分に言い聞かせ、もう少し高い山の頂に立ちたいという夢の実現に向けて「継続は力」を胸に無理なく続けて行こうと思っています。
いつも笑顔で必らず声をかけてくれるコーチの方々と、背中を押してくれた友人には、とても感謝しております。