三年前、私は交通事故に遭いました。一時停止違反の車が側面からぶつかって来て、車は大破。私は気を失って、気が付いたら病院でした。幸い脳には異状がなく、頭の外傷ですんだのですが、脳震とうの後遺症で物が二重に見える複視になり、歩くのがやっとの毎日でした。医者から、自然に治るのを待つしかないと言われ、心は沈み、家の中でもんもんとしていた時、新聞のチラシでカーブスを知りました。あそこなら歩いて行ける、運動すれば血液の循環がよくなり、早く治るかもしれない、家から出て、思いっきり体を動かしたい、その様な思いから入会しました。スタッフの方は明るく親切で、自然に心がなごみ、自然に体が動きました。生き返った様で嬉しくなり、歩いて10分の距離も苦にならず、カーブスは楽しい所となりました。
二十年前、私は亡き夫が残して逝ったゴルフの会員権を最後のプレゼントと思い、ゴルフを始めました。他の人が喜んでくれる事がしたいと思い、気軽に参加出来る女性だけのゴルフの会、さくら会を作りました。桜は散ってもまた来年咲く、あきらめずに何度でも挑戦しよう、満開の桜をイメージして、さくら会と名付けました。平均年齢65歳、年々衰える体力を維持する為に、皆さん歩いたり泳いだり体操したりとさまざまですが、私はカーブスと出会って筋力の大切さを知り、体を鍛えるにはカーブスが一番と思い宣伝して来ました。 今はカーブスメンバーさんも増えて来ました。当時、私は事故もあって落ち込んでいました。体の衰えは成績に表れ、落ちて行く自分を見て、淋しい気持ちとくやしい気持ちと、歳だからあきらめようと思う気持ちと複雑でした。「いくつになっても筋肉は付くのよ、」とスタッフの方から言われる言葉も半信半疑でした。
それが一年ほどたった頃、会の人から、「体の軸がぶれなくなったね、力強くなって来たよ、」と言われ、筋トレの成果が出ている、体幹が鍛えられている、と思った時は嬉しくて、カーブスに入会してよかったと心底思いました。カーブス仲間の人達はスポーツを楽しんでいらっしゃる方も多いです、マレットゴルフで「距離がのびたよ、」卓球で「足の動きがよくなったよ、」「春の山歩きが楽しみ、」いろんな声を聞くたびに、たいへん励みになります。どのスポーツも同じですが、全身の筋力の強さと柔軟性が要求されます。腕・肩・腰・足・全部の筋肉が30分で鍛えられるカーブスは最高だと思います。カーブスからの帰り道、横断歩道の信号が点滅していても走って渡れるようになりました。これは驚きの成果です。
退職してから、他の人が喜んでくれる事がしたいと思い、市のボランティア講座で一緒だった人達と傾聴ボランティアの会、あじ彩クラブを作りました。紫陽花の花は七色に変化します、いろんな人に対応出来る人になりたいと思い、あじ彩クラブと名付けました。老人施設でのお話し相手です。お話しだけではなくリハビリも兼ねて、ジャンケン遊びや、むすんでひらいてなど手を使う遊びをよくします。最初、半開きだったパーの手も「三回勝負よ、勝ってね!」と言うと、だんだん開いて来て、指の先まで神経が行き筋肉が動いているのがよくわかります。何事もやる気だなあと思いました。大事にしていては動くものも動かない、手の先、足の先まで動かす事の重要性を改めて感じます。認知症の人も多いのですが、体を動かすと自然と笑顔になり、目も輝いて来ます。それは不思議です。カーブスで体験した体を動かす事の楽しさ、必要性を考えて、これからもボランティアに生かして行きたいと思っています。
さくらとあじ彩、二つの花を育てたい、それが私の生きがいでもあり使命とも思います。
北陸の冬は雪が降ったりやんだり、太陽が恋しく思う毎日です。カーブスは、いつも春の様な明るい元気な声が聞こえます。「お水飲んでね」「ここで腹圧入れましょう!」私にとって、ホッとする時間であり心身共にリフレッシュする所です。軽快な音楽に合わせたステップの音、楽しい会話、笑い声、カーブスはいつもにぎやかです。楽しい雰囲気の中で、今日もひと汗流して帰ります。
二つの花を咲かせ続ける為に、これからもプロテインを飲んで、筋トレ・ストレッチ・頑張ります。