私がカーブスに入会したのは、2011年の9月です。その頃、更年期のせいか体調が悪く、へんな汗や動機、倦怠感に襲われ、軽いうつ病もありひどい時には娘を学校に送り出した後また布団にもぐりこむこともしばしばありました。それでも、入院中の母の介護、また脳腫瘍の術後に体調を悪くし家で寝ていることの多くなった父の面倒は看なくてならないのでとてもつらい毎日を送っていました。


 以前私は、結婚し家業である農家の後を継ぎながら体の弱かった母のかわりに要介護5の祖母の介護を3人の娘の子育てと一緒に15年間してきました。祖母を見送った後離婚し、半年後軽いうつになりました。それでも、人工透析をしていた母が脳出血で左片麻痺になった母を自宅で介護しなければなりませんでした。うつの回復には運動がいいことを知り、走ることを始めました。最初は、走ることができず何度も休みながら走り続け半年後には、なんとか五キロを走れるようになりました。走れるという自信が私をうつからの回復に向わせ、その後は走ることによりバランスをとり、前向きで明るい本来の自分を取り戻し生活できるようになりました。ところが四十代後半から更年期の症状が出始め、心と体のバランスが崩れ始めつらいことが多くなりました。それでも、表面は明るく元気にランニングと父母の介護と子育てと家事と稼業の農業を続けていました。


 こころのうちは、あの苦しかったうつの経験がよみがえりこのままじゃ、いけないと思っていた時に友人からカーブスを紹介されました。とても信頼している友人に、「さゆりさんにぴったりだから、絶対に行ったほうがいいよ。」と力強く言われその日のうちに体験し、筋トレの楽しさに驚き即入会を決めました。それからは、毎日のようにカーブスに通いました。カーブスに行かねばならないと思うと寝てはいられないので多少体調が悪くても、「えいやっ。」という気持ちで自転車へ乗りカーブスへ。そんな気持ちもマシーンを動かし、ストレッチをする頃には体の調子も良くなり気持ちもすっきり。いろんな痛みを抱えながら、前向きに筋トレをする先輩のメンバーさんの姿やコーチのみなさんとの楽しい会話が私をカーブスへ向かわせ、3か月も過ぎたころから、持病で時々ひどくなる腰と首の痛みも良くなりました。きっと筋トレをすることで、筋肉が腰と首を守れるようになったのだと思います。

 

 年が明け、東京マラソンをテレビで見た時、私もフルマラソンに挑戦したいと思いました。ランニングを開始して十年、いつかは走ってみたいという大きな夢を実現するまで気持ちがいかなかった私が、そんな気持ちになったのもカーブスに通ったからだと思います。とはいえ、五キロの大会に出てはいたものの42・195キロは私にとっては未知の世界。とりあえず、長い距離を走ってみようと無謀にもアップダウンのきついコースを二十キロ走りました。足の痛みは多少あったものの何とか完走しましたが、その夜急激な吐き気に襲われました。気持ちとは裏腹に体のほうは大きなダメージを受けていたのでしょう。それからは、ランニングの本を購入し、研究を重ねながら完走に向けての練習をこつこつと始めました。その数か月後に母が亡くなり、気持ちは落ち込みましたがフルマラソンという目標に向かいまた練習を開始。カーブスに誘ってくれた友人もランニング仲間になり二人で年明けの2月のフルマラソンにエントリーしました。それからの、5か月は、カーブスに通いながら、完走に向けて真剣な練習。長い距離を走るのは、いろんな痛みの克服だということを知りました。足の裏から始まり、ふくらはぎ、太もも、股関節の痛みはつらいものでしたが、そんな私をコーチのみなさんはいつも励ましてくれどんなに力になったことでしょう。たくさんのメンバーさんが走っている私を見かけ「走っていたでしょう。頑張っているね。」と言ってくれました。またあるときは、寒い中走っていたときにカーブスへ向かうメンバーさんが自転車を止め私の手を握り応援してくれた時には涙がでそうでした。また、無理をしすぎて、ひいたこともないひどい風邪をひきやむなく走れないときもありましたがなんとか大会までこぎつけました。大会前夜、不安と緊張でドキドキしている私にコーチからの心強い応援のメールは、なんともうれしかったです。大会当日は、天気も良く好調な走り出しでしたが、27キロ地点から左足全体がひきつるような痛みに襲われ、まもなく右足も同じように痛くなりました。それでも沿道にいるたくさんの応援に励まされながら無事に完走することが出来ました。予想タイム五時間を大幅に縮め、三時間五十八分は私にとって大きな喜びです。残念ながら、一緒に参加した友人は足の痛みのため途中でリタイア。私以上に練習に励んでいたのでなおさら残念に思いました。完走直後から、二日ほどは筋肉痛で歩くのもままならなかったのですが、3日後からはまた、カーブスによる筋トレを開始。完走後の初カーブスでは、メンバーさんやスタッフの方からの笑顔のおめでとうはどれほどうれしかったことか。その日の筋トレは多少痛みはあったものの自分でも驚くほどの回復は、きっとカーブスに通っていたからだと思います。おまけにカーブスで腹圧を意識することにより、お腹回りが十センチ近くも減り、人生の中で一番いいスタイルです。カーブスに通い始めてからいいことばかりがたくさん増えました。


 完走後は、もうフルマラソンはいやだと思いましたが、時間の経過とともにまた走ってみたいという気持ちになっています。これもカーブスパワーです。
 そして今は、フルマラソンの再挑戦と新しい夢を見付けるためにメンバーさんとコーチのみなさんに感謝しながら元気に筋トレをしています。「美魔女」ならぬ「美鉄女」を目指して。元気は、きれい。カーブスでだったら実現できることでしょう。