私は従来医者知らず、薬にも頼らない日々を過ごしていましたが、二〇一〇年の夏、それまでにない厳暑の疲れを感じ、九月初旬に近隣の医者で診察を受けました。胃カメラをすすめられ、食道と胃の周辺から組織をとり、病理検査にまわされました。


 その結果、思いもよらず十月初旬食道癌の告知を知らされました。ショックで心身不安定の日々が続きましたが、もうあとに戻れません。改めて様々な検査が待ち受け、セカンドオピニオンやインフォームドコンセントを受けて、抗癌剤投与をすることになりました。
 遂に二〇一一年二月十五日食道癌摘出、十時間三十分の大手術~以後入退院を繰り返す苦しくつらい日々が一年以上続きました。


 二〇一二年八月、家庭生活に戻りましたが、食事を数回に分けても喉を通らない(だって食道がなくて胃管だけですから)。声もかすれ、全身の筋力もどんどん衰えていくのを感じる日々でした。そうした中である日一枚の新聞の折り込みチラシが目にとまりました。
 それがカーブス垂水のお知らせだったのです。さっそくそれをもってカーブス垂水へかけこんでいったのす。


 自分の孫のようなコーチさんが、倒れんばかりの私をやさしく出迎えて、話を聞いてくださいました。なんの躊躇もなく即入会、手続きをすませました。その日から「ゆっくりでいいよ。」「無理しなくていいよ。」といってマシンにふれさせてくださったのです。翌日からカーブス垂水へ通うのが日課になっていきました。
 しかし、ボードからマシンへ移動するのもよたよた、マシンを動かそうとしたらチェンジ。「十二種類ものマシンを老若のメンバーが二周して、ストレッチして三十分で終了。」私にとってはまるで別世界のようでした。


 今、入会して八か月が経過しました。
 声もかすれ声ながら出だし、不眠もやや解消し、メンバーさん達とも会話もでき、食事も少しずつふえていきました。びっくりなのは体重が術後四十キログラムしかなかったのに四十二キログラムになったことです。二キログラム増えたことに喜びがかくせません!!
 コーチさんに、はしゃいで報告したところ、拍手して共に喜んでくださったのです。
 毎日、朝のラジオ体操、ウォークに加えてカーブスで教わったストレッチもできるようになりました。
 先日、病院で術後二年目の検査を受けました。異常なし、転移なしの好結果でした。
 うれしい日が訪れてきました。
 カーブス垂水のコーチさんたちの適切なアドバイスがあったからこそです。
 これからも、カーブス垂水に寄り添って、生活のリズムをくずすことなく、シンプルに明快に「生」をいただいたことに感謝して、暮らしていきたいと思っています。