11年前、突然夫から離婚を言い渡されました。
「結婚したい人ができたから別れてほしい」夫は家を出て行き、私も東京の家に一人娘を残して、90歳近い母の居る実家に帰りました。
母は年齢の割にまだまだ元気でしたが、そのうち必要になるかもしれないと思い、介護ヘルパーの資格を取り、慣れない仕事を始めました。もともと身体が細く力も弱い私には、介護の仕事はかなりきつく、介護される方に、「あんた大丈夫なの?」と不安がられてしまう始末。
そしてとうとう1年前に腰を痛めてしまい、バケツを持つことすらできなくなりました。
私は長唄の名取りでもあるため、年に何度かある公演のために、介護の仕事の傍ら、実家の福岡と東京を月に2回、飛行機で往復しているのですが、空港の長い通路を歩くことが年々辛くなり、「ああ、これが歳をとるということなのか」と、実感いたしました。気功に通ったりして、腰痛は除々に改善いたしましたが、このままでは母を介護する前に自分がどうかなってしまうと思い、なんとかしなくてはと焦っていた時に出会ったのがカーブスのチラシでした。「これだ!」と思い、カーブスに通うようになりました。
それから9ヶ月ほど経ちましたが、以前は酷かった肩凝りがすっかりなくなり、さらに足腰の筋肉もついたのか、駅の階段が苦痛ではなくなりました。
まだまだ見た目はそれほど変化していませんが、今にきっとウエストもキュッと締まり、背筋もピンと伸びて、街を颯爽と歩く自分を想像し、カーブスで頑張る日々です。
そして、ヨボヨボの爺さんになっているであろう前夫を、いつか見返してやろうと思っています。