カーブスに通い始めて2年が経ちました。振り返ってみると、多くの事を感じ、学び、成長できたと思っています。カーブスエッセイ2012に応募する事で、自分の中で1つの区切りにしたいと思いました。
私がカーブスに通い始めたきっかけは、「臼蓋形成不全症に伴う変形性股関節症」という診断を受け、医師から「激しい運動はだめだけど、筋肉をつけた方が良い」と言われたからです。このままではいけない、とにかく運動しなければと思い、ネットで探していました。その時にカーブスの存在を知り「女性だけ」「30分」という言葉に惹かれ、電話をかけました。
最初にカーブスを訪れた時に、コーチの明るさと誠意が凄く伝わってくる所だな、というのが最初の印象でした。私は今まで習い事をしても続いた事がなく、不安もありましたが、実際にワークアウトしてみると、激しい運動とは違い、有酸素運動の感覚でした。動かすマシーンも1つ1つ写真付で説明が書いてあり、どこの筋肉をどのように使うのか知る事ができ、意識して動かす事ができます。
そして何より コーチの方が親切に教えて下さり「本当にメンバーさんの事を考えているのだな」と熱意を感じました。最初はとにかく「体の為に」という事ばかり考えていましたが、続けていくうちに「心もすっきりする」と感じるようになりました。それと同時に体にも変化がでてくるようになり、体型の変化を周りに言われるようになりました。「痩せた?」「足が細くなった?」等言われ始め嬉しくなりました。
私は仕事柄変則勤務の為、休みの日や仕事が早く終わった日に通っています。仕事の後でも「カーブスに行ってすっきりしよう」と思います。仕事で体を動かしますが、カーブスは仕事の動きとは違い「体を動かしている」という充実感が得られます。また、半年に1回整形外科に受診していますが、今の所悪化する事がなく、現状維持を保っています。
そして去年、私にとって一番辛い出来事がありました。
秋に風邪をひいて病院に行った際、医師に甲状腺の大きさを指摘され、総合病院へ行きました。その結果医師から「癌の可能性があります」と言われました。その瞬間「癌?私死ぬの?」と思いました。私の場合腫瘍が小さく、悪性かどうか調べる細胞検査もしましたが、はっきりとした診断は出ませんでした。
その頃は、何をしていても「自分は癌だ」という事が頭から離れませんでした。頭のどこかに「癌」という事を考え、生きている心地がしませんでした。
その後、医師の提案でセカンドオピニオンを受ける事にしました。私自身も悩む日々であったので、はっきりさせたいという気持ちはありましたが、不安もありました。
4月に受診し、癌という診断を受け、しかも片側にあった腫瘍は、両方にできていました。早めに手術をした方が良いとの事で、4月下旬には手術となりました。
色んな思いを受け止めきれないままカーブスに行き、ある一人のコーチに病気の事、手術の事を話しました。すると、コーチは私の目を見て「待っているからね」と言いました。それまでの私は不安な事ばかり考えていましたが、そのコーチの一言で「ここに戻ってきたい」と強く感じました。
手術は無事に成功しましたが、術後が私にとって地獄でした。喉に激しい痛みがあり、食事もあまり食べられず、起き上がったり、体を動かしたり、力を入れると傷が痛み、動くことが苦痛でした。また、手術時間を含め、寝たきりの時間が多かった為、片方の足の血流が悪くなったのか股関節を痛めた時と同じような痛みがあり、普通に歩く事ができない為、歩行器を使用し、しばらく歩いていました。あまりの体の痛さに「この痛みはいつまで続くのだ」と思うようになり、体も心も落ち込んでいく一方でした。しかし、あの時のコーチの方から「待っているよ」と言われた言葉を思い出し、「体を動かさなきゃ」と思い、その日からラジオ体操をしたり、カーブスでの動きを思い出し、筋肉を意識する動きをベッドの上で行ったり、入院している5階から1階まで階段を使ったりと体を動かすようにしました。すると足の痛みは良くなり、体も動かせるようになり、「早くカーブスに行きたい。体を動かしたい」と気持ちが高まってきました。
5月初めに退院し、その次の日にはカーブスへ行きました。いつも通り温かく迎えて下さるコーチ達。「この場所に戻ってくる事ができた」と実感できた事を今でも覚えています。
残念ながら私の病気は完治していません。しかし、私はこの病気になった事をきっかけに、多くの事を得ました。もちろん病気になった事は残念な事だけれど、改めて「健康」について本気で向き合い、考える事ができました。今までマイナス思考だった私でしたが、病気になってからは何より「生きている事」そして「健康な体」がどれほど有難いものかと心から思います。体の痛みがない事、体を動かせる事、今まで当たり前だと思っていた事がこんなにも素晴らしい事なのだと。
私は心も体も変わる事ができました。再発に怯える時もあるけれど、「その時はその時。それまで日々精一杯生きよう」と思うようにしています。今は良い事も悪い事も、自分に起こる出来事すべてに意味があるのだと思っています。問題はその出来事にどう向き合い、乗り越えていくのか、という事だと思います。
私が今回カーブスエッセイに応募したきっかけは「伝えたい」と思った事です。
私は元々人見知りで、自分の言いたい事を人に伝える事ができず、心の中に溜め込んでいました。しかし、入院する前私に「待っているよ」と声を掛けて下さったコーチが去年、退職される事を知りました。私は「あの時のお礼を言わなければ。伝えなければ」と思いました。言える時に言うべきだと。コーチに会える最後の日、私はコーチにあの時のお礼を伝えました。すると、満面の笑みで「ありがとう」と、とても喜んで下さいました。その時に「伝えて良かった」と思いました。そのコーチはきっと今も他県のカーブスに通っているでしょう。 そのコーチの言うように「つながり」はこれからも大切にしていきたいと思います。そして、コーチに伝えると同時に「皆に伝えたい」と思い、応募しました。
以前、カーブス内の「ファミリー新聞」に載せるという事で「H美さんの夢は何ですか?」と聞かれたことがありました。私は悩みました。なぜかと言うと、夢がないからです。私は「健康で体を動かす」という事に一番感謝しており、それ以外に何も望まないからです。するとコーチは「それは夢ですよ。これから先も今のように健康な体でいたいという事ですから」と言って下さいました。
しかし、今の私には新たな夢があります。それはいくつになってもカーブスに通うことです。今は年上のお姉様方とワークアウトしていますが、「私もそうでありたい」と感じたからです。
いつも笑顔で迎えて下さり、時には親身になって、共に喜んでくれ、的確な助言とカーブスの素晴らしさを教えて下さるコーチの方々には本当に感謝しています。
カーブスは私にとって、「心」と「体」の支えです。そして、女性が輝き続けられる場所だと思っています。私は生きている限り、カーブスで「今日も体を動かす事ができる」実感を噛み締めていきたいと思います。