朝の10時、電話が鳴った。母が飛んできて受話器を取った。
「あー、○○さん、おはようさん!~~うんうん、行こ行こ!~~ほんまやなぁ!~~はどうしようか?~~OKOK!...」
5分ほどの短い話だったが、弾んだ声を聞き、私まで笑顔がもれた。最近、母が変わった―。
私は今年27歳。80kgあった体重を食事制限とウォーキングで13kgほど落としたものの、停滞期に入ってしまい、じわじわとリバウンドするようになってしまった。正直なところ、私は運動があまり好きではない。体作りの知識もなかった。ジムに通うことについては、思うような効果が出るだろうか、自分には合わないのではないだろうかという先入観が通せんぼし、なかなか思い切ることができなかった。
しかし、まだまだお年頃、ショーウィンドーに並ぶ素敵な服を自由に着てみたい。脂肪を脱ぐことで、今とはちょっと違う自分を発見できるのではないだろうかと、そんな思いが膨らんで、私は一年前カーブスの入会を決めた。みなさん、成果のほうは、いかがですか?
みなさんはきっと、母の世代や、母よりも少しばかりお姉さんな世代の方が多いことと思います。私と母は生まれてこの方、いつもべったりで、近所の方からも「仲いいなぁ」としょっちゅう言われているほどです。母のことが大好きなのは、趣味、食べ物、好きな映画、好きなキャラクター、何についても好みが似ていて、一緒にいて楽しくて仕方ないからです。ここで、そんな母について少し聞いて欲しいと思います。
母は今年57歳で、体型は私と瓜二つ。いや、カボチャ二つというべきか(笑)私がダイエットを始めなくてはと意識し始めていたころ、母は愛犬を亡くし、散歩に出かけることがなくなったため、家事の他には、体を動かす時間がすっかり減ってしまっていた。膝を痛めて、治療に通った時期もあった。外出がおっくうになると、気持ちが滅入ってしまうことも。こんな時こそ、一人より、二人のパワー。一緒に頑張ってみようと、ダイエットを始めた。ウォーキングをしたりと、少しずつ努力の成果は出ていたものの、母も私も似ている性分のため、ついつい一緒になって誘惑に負けてしまっていた。
そうこうして、私がカーブスを始めたその年の5月、母もカーブスをトライすることになる。花の50代なんだって始められる年齢だもの!母も変わろうとしていた―。
カーブスに入り、出会いもあった。中学の恩師との再会、10年経っても 変わらぬイキイキ先生だった。よくお見かけする方ともイベントなどを通して話すきっかけができた。自然と「こんにちは」と会釈するようにもなった。
あいさつは良い。反抗期の弟ともあいさつは空気をほっこりと和ましてくれる。我が家でも習慣になった。今日、「絆」という言葉をよく耳にするが、あいさつという小さな行動ではあるが、習慣を大切にしていくことで、ひとつの絆へと成長してくれるのではないだろうかと期待したいと思う。