大雪警報を聞き流しながら、今日もやってまいりました。
ドアのまえには、すでに五、六人のメンバーさん達が、今か今かと待っておられます。
交す朝のあいさつも明るく、すでにカーブスモードに入っています。カーブスの中へ入れば熱気で冬であることを忘れさせてくれるものがあるのです。
老いも若きも、リズムに乗って楽しく動きながらマシンを進めていくカーブス運動。皆さんが始められた動機、目的はそれぞれ異なっています。
「私は、腰が痛かったのが筋肉がついて、ごらんのとうりよ」
「私は、血圧が下ったの」
飛び交う会話は、どれもこれも良くなった喜びを素直に頬をうっすらと紅色に染めて笑顔で話される皆さんです。
私といえば、旅行の途中膝がいたくなり、足がまるで鉛のように重くなったかと思ったら、前へ進む事が出来なくなりました。
額からは、脂汗が流れ落ち、冬だと言うのにみるみるうちに身体は汗でびっしょりになりました。
娘が待っている空港の入り口にどのようにしていったのか覚えていません。
娘に支えられ、膝専門の整形外科医に通うこと半年、痛みもとれてゆっくり歩けるようになった頃、ここでの治療はよいから、これからは筋肉をつけるようにと告げられ、急にそのような事をと思うも、どのようにすればよいのか炬燵とテレビのお守りで一人もんもんとした日々を過していました折、友達に誘われてCCプラザへショッピングに出かけました。
正直のところ、いやいやのお出かけでしたが、カーブスの前を通った時、筋肉トレーニングと書かれた大きな文字に、一瞬私の足はくぎずけになりました。筋肉と言う文字に引き寄せられ、一緒に来た友達の存在も忘れ、夢中でスタッフの方の説明に耳を傾けている私でした。
今まで、何度ともなくカーブスの前を通っていたのにどう言うことでしょう。
カーブスとのご縁の始まりです。
あの日から約二年、ぶよんぶよんでした私の太ももも、最近ではしっかり筋肉がついてまいりました。
本当にカーブスのおかげです。感謝の毎日です。
スタッフの方からは、以前より姿勢がよくなったのではと、おほめの言葉をいただくようにもなりました。
そんな励ましの言葉に、年甲斐もなく嬉しく頑張らなくてはと、今年は大雪にも負けず、一月、二月と皆勤?でした。
なんと嬉しいことか、スニーカーしか履くことの出来なかったのが最近は、少し高めのパンプスも履けるようになりました。
膝をいためてからは、スラックスだけどきめこんで諦めておりましたファッションも、少しずつ元にもどり、スカートでの外出も増えてきた今日この頃です。
身体が丈夫になると不思議なものですね、日々の過し方も活動的になってまいりました。
趣味であります絵画のスケッチにも、ひんぱんに出かけるようになり、使う道具も明るい色が多くなりました。
身体の変化がこれほどまでにも影響するのかと、私自身驚いております。
この喜びを一人でも多くの方に伝えることが出来ればと思い、勇気を出してペンを取ることに致しました。
それと同時に、昨年おきました東北日本大震災後、毎日流れるテレビの報道に、無力の私に一体何ができるのかと悩みましたが、自己の健康管理をする事によって、なるべく社会資源を使わない
本当に社会資源を必要とする人々、地域に使っていただき、一日でも早く明るい日本になってほしいと思うのです。
大雪などなんのそのと、若干老体に鞭打ちながらも、たしかな手応えが待っている未来へ向けて、今日も四十五分間の楽園をたのしんでおります。
舞い落ちるぼたん雪も頑張り、サッちゃんと大きな声援を送ってくれているかのように、やむこともなくいつまでも降りつづいています。
ゆめの 小箱
立田 幸子
山積みにされていた
ゆめの 小箱
赤いランドセルに
いっぱいの 小箱をつめこみ
さくらの門をくぐった
あの日から 六十年
日々の忙しさに
小箱の存在さえ 忘れさられ
その間に、
すがたを消してしまった
数多くの小箱達
残された 健康と書かれた 小箱を たいせつに
色あせてゆく 文字に よせくる 不安を横目にして
一番わかい 今日という日を 力いっぱい 踏みしめて
健康の花を 咲かせつづけたい。