もう何度も暗い暗い夜のやみの中をさまよっただろうか。
事のはじまりは、3才の息子の転落事故から―。風邪で幼稚園をお休みして、あそんでいるときに、自宅の窓から転落、想像を絶する大手術をうけた。その後の看病と極度のストレスから、私自身も病み、子宮全摘。3年間も闘病生活をおくった。
その間、体重が30㎏増。
食べては寝て、外に出ない生活。運動もしない生活、あたりまえの体重増加。
ようやく復帰して、仕事を再開し、体重減。しかし、仕事のストレスでまたすぐ体重が増える。
仕事がら、荷物が多いのでタクシーの移動が多く、運動の「う」の字もない毎日。
闘病生活で失なった時間をとりもどそうと、とにかくひたすら、働きに働いた。その間、舞台、パフォーマンス、著書3冊、仕事は走れ走れ状態。でも、体重は増えゆくばかり...。
順調に、平和に暮らしをとり戻したと思ったら、今度は長男の転落事故。しかも、留学先の海外で―。
手術先に向かう飛行機の中で、自分の人生を振り返る。よくいわれるのが、人生、耐えられない苦労は絶対にその人の人生の中では与えられない、人生は平等だと。
そうだろうか!?こんなつらい思いを何度もするなら、人生なんていらない。やめてしまいたい。ほんとに人生なんていらない―。そう思った。
幸い、命に別状はなく、整形とあごの手術で半年で完治した長男の事故ではあったが、今度は私がまた、病みはじめた。
味覚障害になり、食べ物の味がわからなくなってしまったのだ。
当然、増えに増え続けたあれほど悩んでいた体重は、半月で-35㎏に。極度に、不自然にやせてしまったため、肌はボロボロ。ガサガサ。
体力もなく、おまけに、更年期障害で、ホットフラッシュだの、寒気だの...。めまいに、イライラ。なんとか、仕事はこなしては、いるが、それ以外は、寝こんでしまう毎日。
こんな生活していたら、ダメだ。ほんと、どうしよう―。ふと、チラシを手にした。新聞のチラシ。「健康体操」健康...。ということばに魅かれた。
Curvesに体験へ。
少しずつ、ストレッチを覚えた。身体がかたくて動かないが、機械の使い方もわかってきた。激やせしないかわりに、毎月毎月、少しずつ確実に、体重が絞れていった。
行けないときも多いけれど、行きたいと思う気持ちはいつも、ある。何故だろう!?
Curves内にある、みんなのつぶやきには、
「間食をしない―。」とか、
「昔のチャイナドレスがきたい―。」とか、
まるで、自分そっくりな、悩みがいっぱい。みんな同じなんだナ。
仕事柄、Curvesにいく時間帯がばらばらな私にとって、なかなか友だちが作れなかったが、顔みしりになった人たちと、友だちになれた。本当に嬉しかった。
たまにしか会えないけど、「やせたねー。」「忙しい?」
いまでは、ハグするくらい仲良しに。
インストラクターの女の子たちも、必ず声をかけてくれるのが本当に嬉しい。元気をもらえるし、私が元気なときは逆に元気をあげるくらいでいたいと思う。
知らないメンバーさんとも、ちょっと行き帰りで声をかけあうだけで、気持ちが通いあったりする。「こんにちは」「おつかれさまです」
思いだした―!そう、
身体を動かしたら、前向きにもなれるんだった。
一言あいさつするだけで、自分も気持よくなれるんだった。
次の私の目標は、もっともっと、カーブスで友達をつくること。
年齢を問わず、いろんな素敵な友だちを、カーブスを通して出会い、作り、人生を、楽しく豊かにしていきたい―。