私がカーブスに入会したのは、昨年6月初め。丁度そのころ実家の父に胃がんが見つかり余命3カ月の告知がされた時でした。
父は70代後半。もちろん老年ではありましたが、それまで病気らしい病気はほとんどした事がなかったのに何故・・・。
その突然の宣告に頭の中が真っ白になりました。
実家と離れた所に住む私は早々父を見舞うこともできず、それからしばらくは本当に鬱々とした気持ちで毎日を過ごしておりました。
そんな時ふと思ったのです。そうだ、父と一緒にどちらが先に元気になれるか、競争しようと。
もともと私は以前から「健康」についての興味関心は強い方でした。
特にリラクゼーション関連のケアには関心が強く、指圧、アロマテラピー、リフレクソロジー、整体、果ては瞑想などに至るまでおよそリラクゼーションに関するケアはひととおり体験したと言ってもいい過ぎではないでしょう。
更に半年前それまでお世話になっていたカイロプラクティックの先生から「今度リンパマッサージも教えることになったんだけど、貴女も一度やってみない?」と勧められ、リンパセラピストの資格を取ったりもしました。
そんな風に、いわゆる「癒し」方面のケアは積極的に行なってきた私でしたが、カーブスに出会うまで「アクティブ」に自分の身体を動かすケアはまったくと言っていい程やってこなかったのです。
その結果が、自分でも驚く程の身体年齢の高さと(実年齢より5歳程上でした)いつのまにか増えてしまった体重体脂肪でした。
これまでなるべく見まい見まいとしてきたつけが回ってきたのだと思います。
カーブスでこの結果を見せられた時は、正直そこから逃げてしまいたいような気持になりました。
「でもお父さんは逃げたくても逃げることはできないんだ」
既に手術も出来ず、抗がん剤治療を始めた父が苦しむ様を思うと今の自分の苦しさなど取るにたらないことではないか。
自分がここで頑張ってちゃんと良い結果を出すことができれば、父の身体にも何か良い事がありそうな、そんな気がその時の私にはしていたのです。
そしてそんな気持ちがまた自分自身にとって、定期的に筋トレを続けて行こうという原動力にもなりました。
初めてマシーンをひととおり動かした後に感じたのは、「あぁ気持ちいいー」でした。思わず口をついて出たこの言葉。長い間運動らしい運動にはまったく縁遠かった私からこんな言葉が出てくるとは。自分でもいささか不思議でしたが、運動をしてかく汗の心地よさはまぎれもないものなんですね。
それから約9カ月。今では週に3回カーブスに通うことが生活の一部になっています。
体重は始めた頃から約3kg、体脂肪は2%ほど減りました。まだまだ目標にはたどり着けてはいませんが、二の腕まわりのサイズが5センチあまりも引き締まったのはすごいと思っています。インストラクターの方たちからは「横からみたシルエットが違う」と言っていただけました。
また体重が減り、脚の筋力がついたことで階段の上り下りがとても楽になった事は、膝への負担から考えても本当にありがたいと感じています。
この9カ月の間に残念なことに闘病中だった父は亡くなりました。亡くなる少し前、父と会った時「今ね、カーブスっていうスポーツジムに通っているんだよ。随分筋肉がしっかりついてきたんだ。ほら見て」と父に力こぶしを作ってみせたことがあります。
すると父がうれしそうに微笑みながら自分もすっかり細くなってしまった腕を突き出して力こぶを作る動作をしてくれました。
若かった頃の父は筋骨たくましく、よく私にそんな仕草をみせてくれたものでした。
「父とどちらが先に元気になれるか」という競争をもうすることはできませんが、父の病気をきっかけとして始めたカーブスライフは、今や 私にとってなくてはならぬものとなりました。あんなに運動嫌いだったのに、人は変われば変わるものです。
リンパセラピストでもある私にとって「癒し」によるケアと「筋トレ」によるケアはどちらも大切なもの。
これからも両方の軸をバランスよく取り入れながら、健康を維持できるように努力していきたいと思っています。