十年程前から、左関節炎で、時々水が溜まり、整形外科で水を抜いてもらい、注射と薬の日常です。
お医者さんから運動をすすめられました。しかし、です。一人で外を歩いてみても、足は痛いし、長続きしませんでした。フォークダンスもやってみましたが、案外足に負担がかかり、これも駄目でした。プールで泳ぐことと、水中歩行は続けています。
静岡に住む娘が言います。「お母さん、膝が悲鳴をあげているよ。体重を十キロ減らしなさい。そうしたら、お腹もへこんで、美しいドレスも着られますよ。」
耳が痛い程よくわかります。けれど私の年代は、食べ盛り、伸び盛りの頃に、戦時中で食料が不足し、ひもじい思いをして育ちました。だから食べ残しはしません。もったいないとみ~んなお腹に入れ、かくて醜い三段腹になりました。
動作も鈍くなり、気をつけているのに何もない所で転びました。ああ...こける...。わかっていても受身とかもとれないままに、ドターンとこけたんです。
幸い骨は大丈夫でしたが、右の膝を中心に上下二十センチ位が、痺れた後の、血が沸くような不快感がありました。病院でレントゲン検査を受け、お医者さんが「脊髄から三本ヘルニアが出ていて、神経に障っているからだ」とおっしゃいました。手術を勧められましたが、身体にメスを入れたくありませんでした。無理のない範囲で、家事などをしていました。
歩いていると、突然足が動かなくなります。三十秒程すると歩けます。こんな繰り返しでした。
昨年の春ごろから、大腿部あたりが、朝起きたとき、だるくてしばらく歩けないのです。お医者さんに相談しましたら、「老化です。仕方がないですね。体操してください。」ああ...このままでは動けなくなり、車椅子の生活になるかもと不安に駆られ、何とかせねばと焦りました。
そんな時、カーブスの広告のちらしが目に留まりました。どこかで聞いたことのある名前です。娘が「近所にカーブスというフィットネスクラブが出来たの。体重が減り、ウエストが細くなったわ」と嬉しそうに電話で話していたのを思いだしました。
早速娘に問い合わせたら、「お母さんがやる気があるのなら、すぐ入会しなさい」と言います。
話は早いです。娘は、鴫野駅前店に連絡し、入会の手続きをしてくれて、私は八月からカーブスに通い始めました。
曜日とか時間に縛られず、都合の良い時に行けます。スタッフの元気な声と笑顔。みんなと一緒に楽しく運動が出来ます。カーブスに通うという良い習慣が身につきました。
また昨年十一月にトラベルパスの制度を利用し、三ヶ野台店へ行きました。三日間でしたが、娘と一緒に汗を流し、良い思い出になりました。
筋肉をつけて膝を守ることを目標にしています。筋肉トレーニングとストレッチが良いなあと念入りに行っています。
おかげで、マシンのチェンジで動作がちょっと敏捷になったかな、猫背が少しましになったかなと思います。以前は棚の上の物を取るのに椅子に上り、降りようとすると翌日は筋肉痛を起こしたものです。今はもうそんなことはありません。
今年私は八十歳になります。娘がお祝いに一月にフィリピン旅行に連れて行ってくれました。スペイン統治時代の頃に建てられた世界遺産の教会などを訪ねて随分歩きましたが、痛みを忘れていました。楽しい旅行をすることができて幸せでした。
ストップ・ザ・老化。
もう八十歳、いやいやまだ八十歳。
人生いつも前向きに頑張ります。