カーブスに入会してもうすぐ7年。長年の夢をやっと叶えた。
3年前の秋、越後駒ヶ岳の下山途中、突然襲った異変。いつもはスイスイと前の人に追いつくのに膝がガクガク。思うように足が進まない。目の前が真暗になった。
帰宅後、意を決して整形外科へ。変形性膝関節症の診断、ドクターに「山、止めてもいいんですが・・・」と恐るおそる告げると「いいえ止めなくていい。代わりにリハビリに来なさい。」と言われ、リハビリに通うことに。
7ヶ月経ってリハビリのお兄さんから「もう来なくていいですよ。治療完了です。」と言われ、びっくり。おまけに「行きたい山どこでも行けます。海外の山もO・K」と太鼓判を押された。自分でもこんなに早く治るとは思ってなかったので「なぜ、こんなに早く回腹したんですか。」と尋ねると「貴女が長い間登山と筋トレを続けていたからです。」との返事。目からウロコ、飛び上がって喜びたい衝動に駆られた。そう言えばリハビリの時、必ず聞かれたことが二つ。「どの山に登りましたか」と「筋トレは続けていますね。」だった。筋トレさまさま!!有難い。改めて筋トレの大切さを確認。膝関節症になって諦めていた夢がムクムクと頭をもち上げて来た。50代からの夢だったアフリカ最高峰、キリマンジャロ登山。"やるなら今しかない!!"そう決断して旅行会社に申し込んだ。
9月26日出発。登山口から5泊テント泊して身体を高度に順応させていく。登頂は10月3日。午前0時、真暗な中をライトで照らしながら岩場を登っていく。途中、希望峰ハットから朝日が昇って来た。人類発祥の地、アフリカの大地で見る日の出。山の谷間から上がってくる太陽は神々しく、思わず合掌。 8時間歩いてステラポイント(5756米)に到着、遙かかなたにウフルピークが見える。ステラポイントまでが精一杯。まだ1時間も歩く?迷いに迷ったが、渾身の力をふりしぼってピークに立つ、へとへとだった。やったあ!!ヘミングウェイが山頂に眠る白い豹と表現した白い氷河は太陽の光を浴びて燦然と輝いていた。上り5泊、下り2泊と1週間かけて歩き登頂したが、足は健在だった。
私達8名の登山者に40名近い黒人スタッフが関わってくれた。ガイド、ポーター、コック。屈強なポーターはテント一式、料理用品一式、食料そして私達の荷物も全部、頭の上に荷物を担ぎ、背中に大きなザック50~60キロあろうかと思う重量を軽々と運んでいく。そして私達がテントに着く前にテントを張り食事の準備をしてくれている。スタッフは皆優しく、私達8名を全員登頂させたいという熱気に溢れている。朝晩のコーヒーの差し入れ、洗顔用のお湯の準備、日本人向きの食事。険しい岩場に差し掛かるとストックを持ってくれ、「ここに足を置きなさい。」と足場まで教えてくれる。折々に見せる彼らの優しさに何度もホロリと来た。
片言混じりの英語で若いポーターと色々話したが、彼の母親も私と同じ70歳。孫が5人いるという。スマホで2人の可愛いい我子の写真も見せてくれ、親近感が深まった。朝起きると「TOMOKO!」と呼び掛けてきた。
無事、登頂できたのも天気に恵まれたことと彼ら黒人スタッフの大きな支えがあったからこそ。今でも無事下山した登山口で彼らスタッフと私達皆で握手、ハグをし、キリマンジャロの踊りを踊ったことを思い出す。あるポーターに「登山は好きか?」と尋ねたら、「NO!!」という答えが返ってきた。百回以上登っている彼等は生活を支えるための厳しい仕事。余裕のある暮らしではあるまい。家族を支えるため十日以上山に籠って仕事をする。しかし彼等はいつも明るく、登山中も仲間と歌を歌い、夜になるとテントで就寝前までずっと話し、戯むれている。今回の登山の収穫は無事登頂できた喜びとタンザニアに住む黒人スタッフとの触れ合いだった。もう少し会話力があったら、もっといろんな話ができただろう。
骨密度を高めたい一心で入会したカーブス、自宅から近いことと女性専用が気に入った。いつでも行きたい時に行け、30分でワークアウトできるのも嬉しかった。
通い出して1年経った頃、友人から「貴女最近、身体が締まってきたね。」と言われ、一人にんまり。血流が良くなり、夜もスッと眠りに就き、熟睡。毎月検査があるのも助かっている。自分の体調が数値で分かる。夏山の縦走から帰ると体力を使うからか体脂肪は必らず落ちる。骨密度はなかなか思うように上がらない。しかしプロテインを飲み出してから少しずつ数値が上向きになって来た。
一昨年、いつも行く美容院のオーナーから意外なことを言われた、「髪のコシが強くなってパーマがかかりにくくなった。」えっ、まさか!自分の耳を疑った。晩年の母は髪のコシが弱くなり、柔らかくなっていたのに・・・・
パーマ液を変え、時間も長くなった。肌も以前よりスベスベ、若返ったような気がする。思わぬ所で筋トレやプロテイン効果が出て、筋トレの大切さを身をもって体験した。自分に自信がつくと人にも勧めたくなる。多くの友人、知人にカーブスに入会してもらった。皆、元気に通っている。
週3回を目標にカーブスに通っている。夕方に行くことが多いが、疲れている時もスタッフの声に迎えられ、マシンを動かしていると身体がポカポカ、汗も出てくる。元気になっていくのがわかる。
年老いて子どもの世話にはなりたくない。寝たきりにならないためにせっせと貯筋して体力、気力を持ち続け、自立して生きていきたい。願わくばピンピンコロリでこの世とお去らばしたい。
佳作
「カーブスを続けて夢の実現」
カーブスって
どんな運動?