今年も春がきた。春というだけで心がホンワカしてくる。私の住む岡崎でも桜が満開だ。今日は、ほんの短い時間だったが、カーブスの仲間とお花見ドライブを楽しんだ。桜と雪柳の絨毯の共演が美しい。この先何度、春が迎えられるだろうか。
私の通っているカーブスは岡崎の中心にあり、バス停がすぐ前にある。車や自転車に乗らない人でも通いやすい。幸いなことに、筋トレの帰りには買い物もできる。本屋に寄ることも、近くの図書館にだって行ける。好立地のため、他のカーブスに比べて年齢層が高いと聞く。周りの方たちを見ると、年を重ねている人こそ元気な様子がうかがえる。お姉さま方は私たちにとって行く道なのだから、その姿は誇らしくもある。
時には夜中に眠れないこともある。そんな時、テレビがお友達になり、カーブスのCMを見ることがある。いろいろ身体の変化があったと声を大にして言われる。健康のために通う、筋肉をつけるために、身体の改善のためにカーブスに通うと聞く。現実は健康だからこそ、通い続けられると思う。健康に不安な人、病気を抱えている人は、実は通いたくても通えない。ほんの少し身体や心に不調があっても、カーブスに足が向かない。もちろん健康といっても人それぞれで、今日はアカンかったけれど、明日は多少どこかが不調でもがんばるか、という気持ちになれば出かけることもできる
私自身、カーブスに入会する前は、人とは会わない、付き合わない、今までとは違う人生を過ごすと考えていた。仕事をしていた時には、あまりにも忙しく、多くの人との関わりに疲れていた。私の身体の不調は、退職後一年を経た時に、当たり前のようにおそってきた。身体の重みに足だって悲鳴を挙げる。気持ちだって落ち込むこともある。そんな折、本屋に行った時にカーブスの前を通っただけで入会を決め、翌日からできる限り筋トレに取り組んできた。もちろん身体の不調がそうさせたのだが。ここで張り切って通っていると言えば、なるほどと共感してもらえるかもしれないが、とてもそんなことは言えない。なぜなら、通うこと、つまり玄関から出るということが一番の目的で、二番目に筋トレと思っているからだ。カーブスの方々には申し訳ないが、これが実情である。じゃあ、今はすべてクリアできたかといえば、ほとんど変わってはいない。しかし、人と関わらないと決めていたにも反し、素敵なお友達ができ、仲間ができた。コーチの温かく、時には厳しいご指導のもと、心も身体も、少なからず現状維持はできているようだ。カーブスに通い始めてもうすぐ4年、年を取っているにも関らず、現状維持なんてサイコーじゃん。あー、なんと遠慮深い私。
しばらく前から、コーチのとっても温かい特訓を受けている。これが周りの人たちにも伝染し、良い効果となっている。両手を上に伸ばし、思い切り伸びをする。そしてここからがタイヘン。お腹のニクを下げないように手を下げる。これを続ければ、みるみるうちにウツクシイ身体になれると。お腹のニクは、手の動きとともに地球に逆らわず、見事に勝手に落ちてくる。今は埋もれている肩甲骨と鎖骨が、私の身体にも産まれてくるかも。単に手を思い切り上にあげるだけでも、それが背中のニクにも効果的で全身気持ちが良い。
いつもサーキットの中では真面目な筋トレに努めているが、一歩外に出ると、身体の筋トレ、中でも顔、その中でも特に口の辺りの筋トレが始まり、それこそが一番効き目があるようだ。大笑いし、よくしゃべり、時にはおいしいものを一緒に食べる。眠れないからどうしようという仲間には、「今日、眠れんでも明日になったら、今日の分もまとめて寝ればいいよ。」ある意味ムセキニンな(だって一緒に寝てるわけじゃないもん。分からないよ)その言葉だけで、とってもよく眠れたと感謝されたり、腰が痛いという仲間に会えば、それって老化?と同情じゃなく、同調したり。同郷、同年、ご近所さんなどすぐ話がはずむ。何といっても、競争生活から離れた団塊の世代は、人数も多いのだから話はつきない。時には旅行の話になり、今度一緒にバスの日帰り旅行もいいねとか。おけいこごとに誘われることもあるが、ダメダメ、宿題があるものは。ありがたくお断りする。今まで一生懸命仕事をし、時間に追われ、時間に支配されてきたんだもの。残された自由な時間は私のもの。わがままな私は、コーチから「次はいついらっしゃいますか?」と聞かれることすらいやだ。嘘やいいかげんな返事もしたくない。明日といっても明日がどうかわからないし、計画や約束もお断りだ。カーブスではこの先の命題である自分の身体と向き合い、健康作りをするという、大きな宿題があるのだから。
先日、カーブスの仲間に誘われ観桜会をした。最近は夜、家を出るなんてほとんどかった。しばらく、夜桜を見たことがなかったので、思い切ってお仲間に入れていただいた。桜の花が美しいか、カーブスのウバ桜?(叱られちゃうかな)が美しいか検証に行った。語弊があるといけないので、はっきりとした回答は言えないが、ほんの少し咲いていた桜が、美しかったことは確かだ。いや、いや、桜の花より、お仲間の元気な桜のほうが、ずっとずっと美しかった。会が座敷だったことで、いつも腰かける生活が多い私にとっては結構辛かった。「ねえ、足はどう?」の言葉に足に貼ったシップを見せる人、サポーターを見せる人、そこで大笑い。みんな同じ、どこか、ここか悪いところがあるのが普通。痛いとこ自慢で大笑い。ヒアルロンサンを膝に打つなんてもったいないから、顔に処置してもらったらどうか、というバカな提案をしたり。笑ってしゃべっているうちに、身体の重みで足がしびれたり、攣ったりと忙しい。
そうだ、どこかが不調だって、痛くたってカーブスに通える健康がある。自分自身と相談しながら筋トレをすればOKだ。心の健康作りができれば、それもまたカーブスだ。そうそう、身体の筋トはレとにかく、お口の筋トレだけはほんとにがんばれる。ひとりじゃない、社会の中でひとりきりじゃない、仲間がいる。孤独じゃない。カーブスに行けば元気な仲間に会える。家から出てカーブスに行くこと、それが私にとって一番大事なこと。
カーブスは、私たちにとって魔法の箱、いや魔法の国のようなところかもしれない。私たちはいつか、みんな美しくヘンシンしちゃうかもね。桜の花に負けない、筋肉をつけた元気なプリンセスにね。
佳作
「カーブスを通して変わった私の毎日」
カーブスって
どんな運動?