私は七十五才、パーキンソン病です。一〇〇人にひとりという、わりと多い病なのですが、治す薬は無い難病です。手足のふるえとか筋肉のこわばりが特長です。
今、ふりかえってみますと、六十六才の時に、私の人生に重要な三つのことがはじまっていたことに気がつきました。
・ひとつ 三十年近くやってきた仕事をやめた。
・ひとつ パーキンソン病発症
・そして、ひとつ カーブスをはじめた。
知人がオーナーとしてはじめたカーブスに、どんなものかも知らずに入会したのですが、これが天の配剤!
お医者さまによれば、パーキンソン病を治す薬はないが症状をおさえる薬はあるので、合う薬をさぐりながら体をきたえることで病と戦いましょうとのこと、筋肉をきたえるカーブスはぴったりだったのです。
私は中一で軟式テニスをはじめて、ママさんテニスまで三十年ほどやってきて、六十才からゴルフをはじめるなどスポーツは長い間やりましたが、筋トレはまた別の大切な運動でした。
カーブスは都合のよい時間に行って、自分のペースで筋肉をきたえていく、という無理なく出来る楽しいものでした。
筆圧がなくなって、もうこれが最後の年賀状になるかと思った年に、パーキンソン病であることを伝えると、こんなストレッチがあるよと、あちこちからはげましの便りがきました。
握力が「5」しかなかったのが「11」までふえて、筆圧もついてきました。
私の故郷は熊本です。九十六才の母は施設に入っており、実家が空き家になっています。時々熊本に帰るとカーブスは一ヶ月ほど休むことになってしまいます。せっかく調子がいいのにもったいないなと思っていましたら、トラベルパスという制度があり、一ヶ月単位で年に三回、他の教室に通えることになり、ますますカーブスは、私にぴったりになりました。
こうして、カーブスに週三回行くのを中心に、ゴルフも続けて病気とうまくつき合っていけています。
私の通っている奈良、大和高田教室は、関西人の明るさと親切とひとのことに関心をもつ親しさがほどよくミックスされた場所です。孫みたいなコーチと何でも相談できるベテランの店長のおかげで、楽しく続けられています。ありがとうコーチ、店長!九年目もがんばります。
佳作
「九年目のカーブスと私」
カーブスって
どんな運動?