固く閉じた樹々の芽もほころび始めた三月七日、最愛の夫を亡くしました。法要も一段落したところ。前々から持ち越していた足腰の痛みは、さらにひどく体力面ではもとより、生きる希望さえ失っていたのです。重い足どりで整形外科に行きました。ところが医師からは「超高齢のあなたには早急に腰の手術する以外に治す方法ありませんね。」と。告げられたのです。その日に早速、入院予約手続きを済ませました。痛さ堪えての帰り道のことです
チラシを持ったお姉さんに呼び止められました。「筋トレでいい汗流しませんか。落ちた筋力が取り戻すことで足腰は楽になりますよ」と。
「えっ本当に?・・・」キャッチフレーズに藁でもつかむ思いでした。私は八十七歳。マシンだなんて、むずかしい厳しい運動は私には、とても無理だろうなぁと想像しながら、手術すること思えば・・・?と心の動揺はありました。これも何かの縁。とりあえず「やれるならやってみよう」。カーブスに通い始めたのです。二ヵ月ほどして、あれほどの痛みも気にならなくなり徐々に緩和していることに驚き「よしこれでいこう。私にはこれしかないのだ」と心で決めました。
その日から三年。月に一度の測定成果では。常にコーチより、タンパク質を多めにとることを教わっていました。体脂肪率は減り、体重は六十一キロから徐々に五十六キロまで減り、ぶよぶよだった太ももはしっかりかたくしまっています。毎日自転車で走り回る私に「どうしてそんなに元気なの」と。もちろん「私の健康法はカーブス一筋よ」と。胸を張って答えています。満足感に包まれた生活の中心となり、人生最後の生き甲斐を感じています。「体が変われば心も変わる」メンバーさんと共有する過程は、楽しくて明るく、何ごとも前向きに取り込む自分に驚かされます。
お陰さまで今年三月二十日卆寿を迎えました。店長さんはじめ、コーチのみなさん、大勢のメンバーさんに囲まれて「マサさんお誕生日おめでとうございます」全員笑顔いっぱいで大きな拍手をいただきました。うれしくて、うれしくて、思わず感動と感謝で胸いっぱいになりました。
人生100年時代。いつまでも自分らしくいるために筋肉強化に益々励んでいきたいと思っています。
佳作
「筋トレで手術不要のよろこび」
カーブスって
どんな運動?