"女性だけの30分健康体操"と書かれた紫のカーブスの看板を横目で見ながら何年間も通り過ぎていた。
週に一度の体操教室に通って17年。健康的な体造りへの関心は強い方だと思うが、何故かカーブスはちょっと...と何の理由もないのに決めつけて覗く事すらしなかった。
昨年3月ご近所の18才年上でおしゃれで何事にも意欲的なTさんからカーブスの体験のお誘いがあった。"入らなくていいのよ。行ってみるだけで..."と、ご丁寧に会報誌もポストに入れて下さった。勿論読んでみた。
Tさんにはいろいろな場面でお力をお借りし、彼女の純粋な性格が好きだった私は言葉通り体験に行くだけのつもりで予約した。
楽しそうにマシンを動かす会員の方達を見て、そこそこ運動をしている自分には簡単!と思いやってみた。"あれれ?何だかヘン"予想していたのとは少し違う。マシンが重い。今の私は少し鍛える必要があるのかも......自分の体力がお粗末だと知った以上、カーブスをやる価値があると考え入会を決めた。
通う事にした行徳駅前教室は自宅から歩いて20分。決してラクな距離ではないがなるべく歩こうと決めた。丁度良い準備運動だ。マシンにも段々慣れてきた。でも私が何より大切にしようと思ったのはストレッチだ。壁に貼られている説明をじっくり読み、時計の秒針を追いながらやるストレッチは最高に気持ち良い。教室を出た時"まるで温泉に入ったみたい"と感じた事を今でもはっきり覚えている。体がピンと伸び帰り道はとにかく気持ち良いのだ。その頃思った事が一つある。
男カーブスがあったらいいなぁ...帰宅してカーブスの楽しさを夫に話す私は、彼にも何かやって欲しかった。コーチに"男カーブスはできないんですか"と真面目に聞いたくらいだ。運転免許・陶芸・テニス・声楽のレッスン通い・数年前からゴルフ。何でも一緒にやってきた私達には少々淋しい"女性だけ"です。でも夫も二ヶ月後には、毎日のようにカーブスへ通う私を見て一時間強の早歩きを始めた。これも立派なカーブス効果だ。
そうそう大切な事を忘れていた。
Tさんがカーブスに誘って下さったのには訳がある。私は九年前脊中管狭窄で当たり前の事が何もできず辛い経験をした。その後膝痛でアスファルトの上を五分も歩けない状態だった。日記を取り出して読んでみると"痛みで目を覚ました"が度々書かれていた。そんな私に何かプラスになるのではと考えてのお誘いだったのだろう。
以前から整形外科に通い続けている私はカーブス入会も主治医に報告。
痛みを訴える私に先生は優しく"あなたの場合は筋トレとストレッチで何とかなる"とアドバイスをしつづけて下さった。病院のパンフレットも参考にせっせと腰や膝を動かしてきた。カーブス通いを始めたこの一年はどんどん膝痛が改善。通院のたびに主治医に報告すると"カーブスが合っているみたいだね。頑張ってごらん"と応援の言葉を送って頂いた。この冬は膝痛は殆ど無し。嘘のようだ。体は変わる、変えられると実感できた一つだ。
二年前から大切な活動として取り組んでいる事がある。子育て支援の有償ボランティアファミリーサポートの協力会員をやらせて頂いている。子ども好きな私には楽しく貴重な活動だ。孫達の世話も"今しかできない"の気持ちで娘達から頼まれると喜んで出かけて行く。こういう事が元気にやれるためには丈夫な足腰でいなくてはなりません。カーブスを頑張る大きな理由の一つです。
Tさんからの"行くだけでいいのよ"の一言が70才近い私を、まるで青春の真ただ中にいる様に思わせてくれる事もあるカーブスは凄い!コーチの皆さんが大きな声で"レイ子さん今日は!"と迎えてくれるのもとても嬉しい。沢山の笑顔に出会えるカーブス!
頑張れる自分に出会えるカーブス!
紫色の看板の向こうにこんな楽しい世界があったとはビックリです。
背中を押して下さったTさんに感謝。
いつも、いつも、私を応援してくれる夫に心から感謝。
佳作
「I LOVE CURVES」
カーブスって
どんな運動?