「まるで体力がなくて・・・」と職場でこぼしていたら、カーブス歴数年という人が、一度体験だけでもしてみたら?と段取りをしてくれました。時間も30分くらいだし気軽に通えるよと聞いて行ってみたところ、すごくたくさんの女性が通っていてビックリしました。そのとき私はもうすぐ50になるという頃でしたが、筋力測定をしたら60代前半と判定されて、やっぱりなぁと納得してしまいました。
数年前から動悸はするし、日常生活もまったく無理をしないことにして、急いでいても走ることもなく暮らしていました。動悸がするようになったきっかけは、今年二十歳になった長男が、4歳の頃、重度の知的障がいを伴う自閉症と診断されたことでした。聞いた瞬間、体がカーッと熱くなって思わず上着を脱いだのを鮮明に覚えています。障がい児専門の幼児施設での面談でも、狭い空間に先生と二人でいると息がうまくできないような、酸欠のような症状が出ました。父が医師だったので、見かねて安定剤を処方してくれて、動悸が出たときには薬を服用して凌いでいました。
長男には最善の教育を受けさせたいと思っていました。小学校入学のときも、いくつかの学校を見学して、学区外に気に入った学校があったのでそこに通わせました。中学からは車で30分ほどの特別支援学校に通わせたのですが、雪国で、田んぼの中の吹き曝しの道は冬場は凍りつき、しかも渋滞を起こすこともあり、怖さと排気ガスで息ができなくなる体験などもして、中学部高等部の6年間は冬場に感じるストレスが物凄いものでした。
やっと長男が学齢期を終えた年、久しぶりに健康診断を受けたら、血圧が190と言われて、すぐ受診を勧められ、治療を始めることになりました。自分でも、ストレスで血管が縮まっているのを自覚する感じが度々あったので、やはりという感じでした。動悸が怖くて何事もセーブしながら暮らしていたので、元気な人たちが本当にうらやましいけれど、自分にはもうとても真似できないなと寂しく思っていました。
でもそんな私でも、カーブスのマシンなら自分で負荷の調節ができるので、体に無理がかからない程度にできそうだなと、何もしないよりはいいだろうという気持ちで、とりあえず通い始めたのでした。
通い始めると、本当にいろんな人がいて、私よりずっと年上なのに、圧倒的にたくましい感じでトレーニングしている人などを見ると、「すごいなぁ!」と心から感心してしまいました。60代なんて、まだまだ若いんだなぁと思いました。それで、自分のトレーニングもさることながら、カーブスですごい人を見つけることが毎回の楽しみになりました。自分の中で「今日のステキさん」と名づけて、トレーニングしながらも周りの人たちを観察していました。すると本当に毎回、同年代や上の世代の、とても素敵な人を見つけることができたので、すごくうれしくなりました。スラッとスタイルのいい人、マシンの使い方がカッコいい人、人柄が滲み出るように笑顔が輝いている人などなど、お手本にしたい人がカーブスにはたくさんいました。あんなふうになりたいなという気持ちが、次第にカーブスに通う回数を増やしていったように思います。
本気で通うようになると、だんだんとマシンそのものが楽しくなってきました。素早く動かすとマシンがシュッと音を出します。上手な人の音を聞いていたので、自分もあんな音を出したいなと、できるだけ勢いをつけて動かすようにしていたのですが、なかなか音が出るほどの力がありませんでした。なので、初めてシュッと音が出たときは、「やったー!」と、心の中で人知れず喜んでいました。
そんなふうに、音が出せるマシンが増えてくるのと並行して、日常生活でも、あんなに苦しかった階段の登りが楽になってきて、カーブスの効果を実感し始めました。正直なところ、こんなふうに日常生活が楽になることは想像していませんでした。階段の他にも、姿勢をシャンと保っていられるようになったのも大きな変化でした。すべての動作に腹筋の力というのが大きな影響力を持っていることを体で感じました。
子供が小さかった頃に、抱っこなどで負担がたまって、ぎっくり腰をおこして以来、私の背中は板のように真っすぐになってしまっていました。若いころのようなS字カーブがなくなってしまったのです。子どもの頃バレエを習っていて奇麗なスタイルだっただけに、それが本当に残念だったのですが、お風呂の鏡でチェックしているうち、少しずつS字カーブが戻ってきているように感じました。
おととし、ちょうど50歳になる年だからと、高校の同窓会が開かれました。私はたぶん同年代の平均より白髪が多いので、染めるとなると1週間に1度は染めなければならなくなりそうなので、あえて染めずにいます。そうしたら同窓会で「おまえくらい前から見たときと後ろから見たときで印象の違うヤツも珍しいよな。」と言われ、それってあながち白髪のせいだけじゃないよなと気がついたのです。これはきっと背中が年を取っているんだろうと・・・。だからカーブスでも、最初に意識したのは背中の筋肉でした。背中を鍛えるのは初心者にも負担が少なかったので、ショルダー・プレス、チェスト・バック、ペック・デックなど、特に意識して背中を鍛えるようにしました。そのうちだんだんと下半身にも力がついてきたので、最近はスクワットで大殿筋を意識して、お尻を引き上げることも目標にいれました。
おかげで体のラインが若返ってきたようで、そうすると欲が出てきて、より美しいラインを目指そうという気持ちになりました。ブラジャーも適当に選んでいたのを、きっちり採寸してもらってピッタリのサイズのものを買いました。すると、走っても飛んでもバストに響くということがなくなり、急いでいるときは走るということが、何年ぶりかでできるようになりました。
今は通い始めて1年とちょっとくらいですが、直近の筋力テストは30代後半という結果でした。この1年で筋力が20歳以上若返ったというのは、まったく期待すらしていなかった効果で、ビックリするやらうれしいやらでした。血圧も現在は120と70くらいに安定してきました。動悸が怖いという長年の体験があるので、脈拍は赤から黄色の領域(10秒間に17回以下)で運動するように調節しています。それでもこれだけ体力は伸びるし、1年前より体重も5キロくらい減りました。ちょうどBMIが22付近で、一番病気になりにくいと言われる値になっています。
こんなに幸せな気持ちになれたのも、カーブスで出会ったたくさんのステキな人たちの影響だなぁと思います。また、コーチのみなさんも、これだけ大勢の会員さんの名前をしっかりと覚えていらっしゃって本当にスゴイです。きっと見えないところで、コーチのみなさんご自身もとても努力されているのだろうなと感じます。娘くらいの年齢のコーチはとても可愛らしくて見ているとウットリしてしまいますが、指導はすごく巧く、さすがプロだなと感じます。生年月日を見ると40代なんだなぁとビックリするくらい若く見えるコーチもいます。コーチも利用者のみなさんも生き生きしていて、カーブスは本当にエネルギーにあふれた場所。ご縁があったことに心から感謝しつつ通う日々です。
佳作
「エネルギーがいっぱいの場所」
カーブスって
どんな運動?