カーブスに通い始めて、4年半が過ぎた。入会時、実年齢60歳の体年齢は63歳と言われた。それが今64歳で体年齢58歳!!
なんと画期的なことだろう。七宝焼きなどをして、すっかり運動から遠ざかっていた。友人に勧められてしぶしぶ体験に行き、筋トレを続けてきてこんなに成果が素晴らしいのには驚きだ。カーブスを勧めてくれた友人は転勤族の為、当時札幌在住だった。久しぶりに逢う機会のあった高校時代の友人は、実にシャキッ!としていた。昔からエアロビクスをしていて、ボクササイズをしているという彼女は、スレンダーで溌剌としていた。それに比べて細かい作業をしている私は、老眼も進むし運動不足は歴然...。話しているうちに、「ねぇ、背中丸まってるんじゃない?」と彼女。「大丈夫?エアロビは無理かもしれないけど、カーブスとか通ってみたら?」話を聞いてみると、カーブスなら私にも出来るかなぁと思えてきた。それからの会話には、彼女のサブリミナルのように"カーブス"を入れてくる。私もだんだんと「そうだよねぇ、肩も凝るし...カーブス。やっぱり家事労働だけじゃ動いたってことにならないよねぇ...カーブス...。カーブス...。カーブス...。」
彼女の話に根負けして「じゃあ、行ってみるから」と言って二人で笑った。
タイミングよく体験のチラシが入ってきたので"行ってみるから"と言った手前もあって出かけて行った。続くかなぁと思いつつ、入会し休むことも多いが今のところ、続けられている。体重もMAXの時から9.2kgも減ったそうな。なんと9号サイズの昔の洋服が入るではないか!?
もちろんデザインも古いし、今着られるものは少ない。嬉しくてつい洋服を買いすぎて、家族の顰蹙をかっている。昔のGパンも入る。昔の衣類を納戸から引っ張り出し洗濯して着ている。年金をもらう年になっているのに心はウキウキ♪つい単細胞の自分を笑ってしまう。私って58歳?ただし、顔はシワだらけ...。やっぱり64歳なのだ。頭はウニ状態!物忘れ、名前が出てこない、私ってここに何しに来たんだっけ?戻って"あっ!アレを取りに行ったんだっけ!"そんな日々だ。だいたいが"アレ"とか"あの人"とかで会話が進行してそれで通じるんだから怖いものがある。
カーブスに通うのは楽しい。顔見知りの方たちと、おしゃべりをする。皆さんいろんな人生を生きておられる。私は主人が優しい人なので、私の母と同居している。老々介護だ。聴覚障害者の母との会話は、何度言っても通じないのでつい大声をあげてしまうこともある。長い話などは特に筆談だったり、お互いの予定もあらかじめ書いておく。介護ベッドの母は、未来の私の姿?悲しくなる。母も昔は活動的な人だった。水泳教室に通ったり、お花やお茶のサークルにも入っていた。尊敬しちゃうのは玄人はだしの編み物だ。素敵なセーターやベストなど、続々と出来上がり、サイズもぴったりでその速さには脱帽だった。
今はすっかり億劫になってしまって介護ベッドの中で字幕放送のTVを見ている。歩くのもすり足状態で腰も曲がっている。優しい主人が職場も替えてくれて母と同居する様になり10年が過ぎた。だんだんと老いてゆく母は頑ななところもあるが、しっかり私たちを当てにして暮らしている。だから私は少しでも長く元気で健康寿命を延ばしたい。人様に迷惑をかけないで生活したい。人生、何が起きるかはわからないが、平均寿命は女性の方が長いのだから、カーブスでしみじみ話す"一人での生活も乗り越えて行かなければ"と仰る方を見習わなければと思う。どうなるか先の予想はつかないが、まず自分自身が健康で自立できる女性にならなければと、カーブスは教えてくれる。明るくなった、笑顔が増えた、イライラしなくなった。カーブスのおかげだ。
去年の秋に「過活動膀胱」。そんな病名を付けられ、特に夜間のトイレ通いはしんどいものがあった。二階の寝室から一階のトイレに行こうとして目ぼけ眼の私は何度も足を踏み外しそうになった。そんなある夜、私の足は階段を目の前にして一歩も踏み出せなくなった。恐ろしさと尿意とでまるで映画のワンシーンのように階段が恐ろしく高く急勾配に見えた。足がすくんでしまって一歩が踏み出せない。「どうしよう...。私はどうなってしまったんだろう...。」主人を起こして訳を説明して付き添ってもらいやっとの思いでトイレにたどり着いた。主人の対応は早かった。すぐに建設会社に図面を持ってきてもらい、二階にトイレと作ろうと。二階にトイレを作るのが無理となると、階段・浴室・廊下などに手すりを付けることにしてくれた。手すりにすがってやっとの思いで夜間のトイレ通いをしている自分が老人のように思えて辛かった。北海道旭川の秋冬は寒い。頻繁なトイレ通いはしんどいものがある。特に夜間は、せっかくお布団が温まっているのにトイレに起き戻ると、再び温まるまでに時間がかかってしまい、自然と眠りも浅くなったため電気毛布を用意した。慢性的睡眠不足で昼寝の習慣もついてしまった。公共交通機関で出かけるのも躊躇われ、出不精になってしまった。買い物ももっぱら主人の運転する車で、いつでも近くのトイレに駆け込める状態で出掛けた。それも3ヵ月ほどで開き直るようになったある日、主人が言った。「そろそろカーブスに行けるんじゃないか?」"カーブス!そうだ、行こう!行けると思う!"主人の送迎でやっと復帰した。今でも夜間2回はトイレ通い状態だけど、暖かくなればきっと良くなるだろうと希望的楽観主義者の私は思っている。
"病気に負けない身体になる"これが今年の私の目標だ。風邪をひかなくなった。ヒザの痛みがなくなった。五十肩は改善中。良いことだらけだ。9号サイズの洋服を着て、お友達と逢っておしゃべり、女子会も楽しい。そうだ今年は久しぶりに同窓会にも行ってみようかな?積極的になれたのもカーブスのおかげ?
七宝焼きで疲れると以前はカーブスに行くのが億劫だったけれど、そんな時逆にカーブスに行くとリフレッシュさせてくれる。そして又、七宝焼きに取り組もうと思わせてくれる。カーブスを奨めてくれた友人には心から感謝している。明日の私がどうであろうとも、20年後もマシンに向かっていられたら、こんなに幸せなことはないだろう。ありがとう、大切な友!そして、ありがとう、カーブス!
佳作
「「病気に負けない身体になる」」
カーブスって
どんな運動?