私は二年前の四月に、胆のう結石で摘出手術を受けた。以前から何か体力作りをしたいと思っていた。その手術をきっかけにますます機運は、高まっていった。
日ごろ新聞の折り込み広告に、心を奪われることはほとんどなかった私であるが、ある日「カーブス」の一枚の広告に釘づけになった。その後定期的に入る広告を、机の上に重ねて大切に取り置いて四枚になった。
「私のような年寄りが行ってもいいのか」
「行こうか止めようか?」
何ヶ月も思い悩んだ時に、ラジオから流れたことばが耳に残り、背中を押してくれた。
「筋肉は、何才になっても増やせる」
ついに、実行する日がやってきた。恐る恐る中に入ると、笑顔がこぼれそうな主婦らしいコーチが案内して下さった。多くの質問のあと身体測定と、二、三のマシーン・ストレッチを文字通り手取り足取りの指導をされた。
当時私は肥満気味だったので、筋肉を増やして、体力の増強とダイエットも目標にしていた。隔月に実現される、体力測定、身体測定はパソコンに入力して、測定値を示してくれる、PC管理もうれしい。
入会して半年後に、イタリアの娘の家に、三ヶ月ほど滞在した。カーブスの姉妹校が見つからず、仕方なく毎日朝と夕に一時間ほど犬と散歩した。雨の日も風の日も。
帰国後の体力測定でパソコン画面がすべて赤字(マイナス値)になった。その時コーチが「わあ!すごいね!」と喜んで下さった。その時のうれしさを今後どのように維持していくかが大切だと感じていた。
あれから一年が過ぎた。当時の数値をさらに下方に移行していることは、私の大きな喜びとなっている。
先月の体力測定時のコーチのことばは、
「カツエさん、四十代後半の体力ですよ。」いくら測定値が若くても、実年令は、七十四才です。それなりに筋力をつけて、日々元気に過ごせたら何も言うことはない。
私は、週に三回と決めている。当初は、一時間前に教室の前に並んで番を待った。まわりにいる人とは顔見知りになり、目標に向かう同志で、たわいのない会話がはずんだ。それも楽しいひとときとなったが、時間の無駄使いと思い、待ち時間の少ない午後に通うようになった。
カーブスをこのようにして続けられるのもいつでも都合のよい時間に、受けられることが、他のクラブにはない大きな魅力の一つです。カーブスさん、ありがとう。これからも続けたいと思っています。どうかご指導の程よろしくお願いいたします。
佳作
「心が動いた広告」
カーブスって
どんな運動?