私が六十七才の時、姑が老衰で眠るように天国へ旅立ちました。姑の四十九日を目前に今度は夫が脳梗塞でたおれ、左半身付随となったのです。ショックのあまり頭の天辺から毛が抜けカツラを使用するまでになりました。七十八キロの夫を介護するのは一人では大変なので、ショートステイに4泊、金土日と家に3泊します。近所に友達はなく介護のストレスと孤独でうつ病になりそうでした。悪い事は続くもので、ある日の犬の散歩で急に犬がかけだし歩道に膝を打ち、骨折してしまいました。整形外科で一年のリハビリが終った頃まだ正座もできず階段も手すりをつかんでいました。
そんな時テレビでカーブスを知り、思い切って電話をしてみました。娘にはまだ早いと反対されましたがカーブスのコーチに無理なくできる筋トレ法が有りますよと言われ、半信半疑で行ってみました。そこで目にしたのはいろんな年齢の方々が、大きな円になってさまざまなマシーンを、ある人は笑顔である人は真剣に動かし何だか楽しそうでした。本当に効果が有るのかなとおそるおそる始めてみました。
そのうち計則する度に骨折した膝の片足立ち等だんだん回数が増えてくのには自分でもおどろきました。月に一回同級生とカラオケに集まってます。そこの階段を七人の仲間のうち誰よりも早く手すりを使わずに登れたのは、カーブスに入って八ヶ月を過ぎた頃でした。この手紙も正座をして書いて居ます。反対して居た娘から「お母さん介護の愚痴の電話がなくなってきたネ。よほどカーブスが楽しいんだネ」と言われました。
目的が同じせいか、メンバーさんともすぐにうちとけて、待ち時間がとても楽しいです。思い切ってかけた、たった一本の電話からこんな張りの有る毎日が待って居たなんて、想像もできませんでした。もっと早くカーブスに来れば良かったと、心の底から思ってます。
佳作
「一本の電話」
カーブスって
どんな運動?