「としえさ~ん!こんにちは」コーチ達の明るい声に今日も気持ちが前向きになります。そしてコーチの「としえさん体調大丈夫ですか?」のかけ声から私のワークアウトは始まります。私のカーブス歴はまだ2年弱と浅いのですが、私にとってのカーブスは健康の大事な基本要素なのです。ここで「カーブスを続ける理由」をお話しすることは大切な事と思いこのエッセイを書きました。
私はこの原稿締切日で六十九歳になります。現在は元気にヨガを教えています。趣味としてゴルフもやっています。ここまで来るのには地獄を味わってきましたが、カーブスとの出会いが健康を維持していく上の大きな要因となったのです。
まず暗いお話から始めさせて頂きます。平成23年2月初旬から高熱が続き地元の自治医大病院に入院しました。種々の検査をしても原因がなかなか分かりませんでした。原因が分からないので高熱も下がらず、最後には腎生検という腎臓に針を入れての検査により「全身性エリテマトーデス(膠原病の一種)」と判断されました。ステロイドという薬を大量に服用することで熱は下がりましたが、結局約一ヶ月も入院することになり3月11日(東日本大震災日)に退院しました。帰宅した日の午後に大震災が発生するのですが、主人は単身赴任中でもあり体力のない私一人での大震災は怖かったですね。
しかし、実際はここからが地獄の始まりでした。退院後、1年間は本当に体調もすぐれませんでした。顔はムーンフェイス(お月さんのように丸く変形)。口内炎に肌の乾燥(ボロボロの状態)、帯状疱疹にもなり精神的にも不安定の連続でした。そして普通に歩く事も困難な状況が続きました。やっと落ち着いてきたと思っていたところ、今度は左足の付け根が痛み出す問題が発生したのです。
原因は服用していた薬ステロイドの副作用でした。股関節の骨頭壊死と診断され人工股関節置換手術を受けました。あまり有り難い事ではありませんが、これら罹患した二つの病気は共に難病認定となり、おまけに身体障害者手帳までも発行されました。残念ながらこれでは終わらずに一年後には右足の股関節骨頭も壊死し同様の手術に至ることとなりました。結局、両足共に人口股関節のお世話になることになってしまったのです。
それまでの私は健康そのものでした。高校時代の三年間は皆勤賞です。息子達が小学校入学したころ健康のため家族全員で水泳を始めました。水泳は結果的には指導者資格を取り約20年間指導する事になりました。
このように健康そのものだった私がまともな生活が出来なくなってしまったのですから病気とは恐ろしいものです。このまま社会から離れて行くのではないか、ヨガが出来ないのではないか等の不安がどんどん大きくなりました。これらは本当に堪え難いことでした。もう一度元気な自分を取り戻したいと心から思い、百の出来ない事を思うより一つの出来る事をやろうと決心したのです。
自分で言うのもおこがましいのですが、自主的に涙ぐましいリハビリに取り組みました。私は水泳とヨガを経験していますので基本は分かっていました。しかし、食べ物にも栄養の種類があるように、体力をつけて今までのような生活を取り戻すには筋力トレーニングも大切な要因だったのです。
そんな時私にとって運命のカーブスとの出会いがあったのです。薬の副作用で骨密度が低く、カルシウム補給のためのヨーグルトを食べていました。この蓋の内側にカーブスの案内が載っていたのです。カルシウムを摂るのと一緒に運動をすると効果があるとの事でしたので私は早速体験の予約をしました。
その頃はもう杖は使っていませんでしたがまだ足元がおぼつかない状態でした。応対してくれたコーチは「出来る所から、無理しないで続けましょう!」と一つ一つのマシンに付き添って丁寧に説明してくれました。この体験を経てカーブスの筋トレで筋力・体力をつける事が出来ると思い入会を決意いたしました。
次に私にとってのカーブスの魅力を述べます。自分のペースで通う回数やワークアウトの負荷が調整出来るので、体調を見ながら実施できます。(私はカーブスで体力がついて来たのでその後ヨガの指導も再開する事ができました)自分の都合の良い時間に通う事が出来るのも魅力です。カーブスでのワークアウトの繰り返しの中で「体が変われば心が変わる」を実感していきました。着実に心も体も前向きになっていったのです。
コーチ達の明るい励ましの声や、メンバーさんとの挨拶や会話も励みになりました。入店した時の明るいコーチ達のかけ声は「今日もがんばろう!」という気持ちにさせてくれます。このかけ声はビジネストークでない心からの温かさを感じるのです。
また、他地域のカーブスでも受講できるというシステムも素晴らしいことです。私は都内に住む息子家族のお手伝いに行くことが時々あります。(これもカーブスで体力がついたお陰です)その時にトラベルパスを利用して時間の出来た時に筋トレをしました。マシンの使い方は一緒で戸惑いもなくワークアウト出来るので安心でした。カーブスとの出会いは私にとって健康の素晴らしい基本要素でした。この要素のお蔭で今があると思っています。
今年2月インドへヨガ研修に行くことが出来ました。病気をする前も何度か行っていましたので体力が戻って研修に行けた事は本当に嬉しかったです。両足とも人工股関節なので無理は出来ません。しかし、体力がついて出来る事が増えると色々とやりたい事が出て来ます。この様な気持ちになったのもカーブスの筋トレのお蔭です。
健康でいつまでも元気に暮らして行きたいのは勿論ですが、コンサートや美術館・展覧会・海外旅行等、体力が無くて諦めていた事も実行したいです。子供たちが小さい頃からの我が家のモットーである「明るく、楽しく、かっこ良く」を実践し、死ぬ間際まで元気にいたい。そのためにもカーブスを続けて行きたいです。カーブスに通い続けることで取り戻せた日常は私の宝物です。
カーブスの「継続は力なり」と「体が変われば心が変わる」はヨガと通じるものがあります。真理というものは共通しているものなのですね。これからもカーブスの筋トレを続けながら様々な目標に対しチャレンジして行きたいです。これからも青春!スタッフの皆さん。今後ともご指導の程よろしくお願い致します。
準賞
「カーブスで取り戻した私の日常」
カーブスって
どんな運動?