退職後、ダイエットと健康維持の為に、毎日一時間のウォーキングを日課にしていた。これくらいの運動で十分だと過信してたせいかどうかわからないが、いつの間にかお腹まわりに二重・三重の贅肉がついているのに気がついた。何とかしなければと思いながら、時間だけが過ぎてゆく。
そんなある日、友達の家での料理教室で、Tさんに会った。久しぶりに会った彼女は、顔も体も以前と比べてすっきりとしていた。みんなが口々に「運動か何かやってるの?」と聞くと「カーブスに行って筋トレしてる」とのこと。「興味があるなら体験に行ってみたら?紹介してあげるから」という彼女の勧めで私はカーブスを体験することにした。
約束した日時にカーブスに行くと、そこは女の園であった。コーチもメンバーさんも全員女性である。若くてキビキビしたコーチから説明を受け、実際にマシーントレーニングもしてみた。少しまごついたが「すぐなれますよ。大丈夫だいじょうぶ」とのコーチの言葉に入会を決めた。何より三十分で筋トレができ、ダイエットもできるというのは、とても魅力的だったから。
翌日からカーブス通いが始まった。一歩中に足を踏み入れると「さち子さん今日は!」とあちこちからコーチの明るい元気な声がかかる。その声に励まされ(今日も頑張ろう)私は心でそっとつぶやきながら準備をする。最初はゆっくりだったマシーンでのトレーニングも、数か月通う内にコツがわかり大きく早く使えるようになった。腹圧を入れ、今鍛えている筋肉を意識して筋トレをすると、体の内側から熱くなってくる。効いてきたと思える一瞬である。三十分間の筋トレとストレッチはあっという間に終わる。私にとってちょうど良い時間なのである。これ以下でも、これ以上でもダメなのだ。
心地良い汗をかき、えも言われぬ達成感に満たされる。これが私がカーブスを続ける所為である。
他のメンバーさんのボードでの足ふみも十人十色でそれぞれのスタイルがあり面白い。ある人はお腹をさすりながら。ある人はダンスのようなステップを踏みながら。大きく両手を振り回しながらの人。また別の人は太ももを思いきり高く上げながら足ふみをしている。足・腰に痛みのある人はマシーンを使わずエアーをしたり、それぞれのペースでトレーニングしているのだ。なりたい自分をイメージしながらトレーニングしているからだろうか。みんな生き生きしていてとても楽しそうだ。
カーブスに入会して一年四カ月。週五日通い筋トレを続けた結果、お腹まわり、太もも、二の腕が引き締まってきたのが自覚できるようになってきた。何よりうれしいのはフェースラインがすっきりとし、二重顎が解消できたことだ。
この成果がコーチ達から評価されたのか、クラブ内で紙芝居や貼り紙などで、他のメンバーさん達に紹介されたことがあった。それ以来、機会あるごとに沢山のメンバーさんから、言葉をかけていただくことが多くなった。これもうれしい事の一つだ。
カーブスに入会した時は半信半疑で、とりあえず一年間続けてみて、成果が出なければ止めようと思っていたのだが、成果が実感できるようになった今、筋トレ習慣は、私の生活の中にしっかりと根をおろし、切っても切り離せない存在になってきている。
体が変われば心が変わる。
心が変われば毎日が変わる。
毎日が変われば人生が変わる。
を目標に筋トレを続け、健康な引き締まった体と、前向きな気持ちでこれからの人生を切り開いてゆきたい。
佳作
「私のカーブス習慣」
カーブスって
どんな運動?