カーブスに入会して、はや十年。入会動機は「将来寝たきりになりたくない」「人生の最後まで自立した生活を送りたい」と思ったからです。それというのも、三十五歳から四十歳までは病気で長期入退院を繰り返し、ほとんどベッドで寝たきり状態になっていて、動くのはトイレと洗面くらい。退院してからも療養生活で一日のほとんどをベッドで横になって過ごしていました。
食事もあまり食べられませんでしたし、外出も病院に行くだけでしたので、体力はまったくありませんでした。動き回れない、食べられない、体力がつかないという負のスパイラルにはまっていました。なにしろ、しゃがみ込んだらそのままでは立ち上がることができず、何かにつかまらないと立ち上がれないほど、筋肉がありませんでした。
このままではますます体力が落ちていくだけだと思っていたところ、カーブスオープンのチラシを見ました。医師にも少し運動をしたほうがいいと言われていましたが、いまの体力では七月の暑さにはちょっときついなと感じ、十月に思い切って入会することにしました。
最初は週三回通うと決め、カーブスを予定に入れ、通い始めました。始めたばかりの頃は、体のあちこちが痛くて大変でした。マシンの使い方もよくわからず、流れに乗っていくので精一杯でしたが、少しでも元気になりたい一心で通い続けました。それでも回を重ねるごとに体力も少しずつつき、生活サイクルのなかに根づくようになってきました。気がついたら自分でも週三回通える体になったことで、少しずつ自信がついてきたような気がしました。それまでは、雨が降ったら外に出たくないな、暑いと家のなかでおとなしくしていようとしていたのですから、ずいぶん自分が変わってきたなとびっくりするくらいでした。
トレーニングをしていくうちに、体力は少しずつついてきましたし、筋肉量も確実に増えていきました。十年のなかで体重の増減、体脂肪の増減もありましたが、いまでは太りにくくなり、体も締まってきました。歩くのも早くなりましたし、積極的に階段を使うようになりました。それも筋肉がついてきた証拠でしょうか。そのほか、汗をまったくかかない体だったのがしっかり汗をかくようになったし、体温も三十五度台から三十六度台になり、肩こりもあまり気にならなくなってきました。これらが十年続けてきて、体がよい方向へ変化していると実感したことです。
昔の病弱な頃を知っている人は、いまの私を見て、元気に動き回っていることに驚いています。友人にも「一番健康的な生活をしているね」と言われています。その頃は、病気を言い訳にして、多くのことから逃げていたのかもしれません。カーブスのおかげで前を向いて歩けるきっかけを掴(つか)むことができました。
人間何歳からでもトレーニングで筋肉をつけることができるのです。カーブスが自分の都合のよい時間にできるというのが通いやすさにつながり、予定を決めて真面目にコツコツ通い続けるのが私の性格に合っていたこと、体がいろいろな結果を出しているということが、十年継続してこられた証(あかし)でしょう。
これからも週三回のトレーニングを目標に、人生最後まで自立して生活できるように励んでいきたいと思います。