寝て起きてこの体がスリムに変わってたらいいのにと思いながら顔にクリームをぬる。鏡の前へ立ってみる。
そこには暗い顔をしたデブ女が映っている。このお腹いや太ももやふくらはぎ全身お肉で覆われた体、醜いなあ明日からダイエットしよう。
と、何回も明日からがやってくる。いっこうにダイエットに成功したことがない。
150cm70kg、夢はスリムになってお姫様抱こをしてもらう事。今じゃとても無理だ。相手が腰をいためてしまうだろう。
背中にも肉がついている。ちょっと走ったら背中の肉が揺れるのを感じる。本当どこもかしこも肉だらけ。肉がないのは耳ぐらいだろう。
明日スリムになってます様にと思いながら眠りについた。
次の日あたり前だけどスリムになっていなかった。今日から食べない、少しやせたら食べる、ほとんど絶食みたいなダイエットだ。
一日目はなんともなかった。二日目朝ごはんがだされる。生つばがわいてくる。でもガマンガマン。
三日目夜ごはんはトンカツだ。大好物な食物体重計にのってみる。針はピタリと70kgで止まってる。2日じゃ無理なのか、でももう一日頑張ってみる。
四日目すきやき、もうがまんできなくてドカ食いしてしまった。そして後悔。いつものパターンだ。
ダイエットして失敗して後悔して又ダイエットして失敗して後悔して繰り返しだ。
運動が大嫌いな私もそろそろやばいなあ、運動しなくっちゃねえと思いウォーキングを始める。
まずウォーキングシューズを買ってバッグを買ってウォーキング用の洋服を買った。典型的な形から入るタイプだ。
すべてそろったので新しい万歩計をポケットに入れててくてくと歩き出す。
季節は春で花があちこちに咲き乱れてとても気持ちがいい。これなら続けられそうかもと思った。
歩くのが好きになりそうだったのに雨が降ったり止んだりするので雨の日はお休みと決めていたので休みの日がふえていった。
そして晴れの日も面倒くさくなってきてとうとうウォーキング断念してしまった。
次は雨に関係なく家でできるブームになったコアリズムのDVDを買ってきた。これなら毎日30分程度の運動で済むからいいなと思った。
何が嫌になるのか分からないけれどコアリズムのシューズも買ったのにやめてしまった。私はウォーキングシューズにバレエシューズにコアリズムシューズに
社交ダンスシューズにサルサシューズに部屋ばきシューズを持っている。全部続かなくてやめたシューズ達もったいないなあと、でも私にはどれも無理だった。
サルサは時々踊りに行っているけれど。
そんな時カーブスという運動のジムの様な物が一駅となりに出来た。そして縁あって見学させて貰いすぐ入会した。
一駅歩くのも全々苦労と感じないしマシーン使うのもおもしろかった。9ヶ月もめずらしく続いいるなんて今までの私には考えられない事だ。
カーブスは短かい運動なのでいつもちょっと物足りないなぁと思うのだけどそれがいいのかもしれない。
私はある障害があるのでその薬の副作用で太ってしまって薬のせいだからやせないよ、と皆言うけれど待っておれ、絶対やせてやる、と心の中で思っいる。
やせるのはまだまだだけど生活習慣が改善されて時々発作はあるものの睡眠薬が一錠減って昼の薬も一錠減ってとてもうれしく感じてる。
月水金はできるだけカーブスに行く。本当はもっと行きたいけれど主治医にとめられてるので週3回。本当にたのしい。
そしてもうひとつうれしい事はお友達ができた事。彼女とはランチやバイキングに一緒に行ったり電話で長話し合う仲になった。
けれど彼女は家庭の事情でカーブスをやめる事になり、大変寂しくなってしまった。
カーブスの話をある友人にしていたら彼女も行きたいと言っていたけれど仕事の休みが日曜日しかないので無理だねえと悲しそうにしていた。
友達連中に話をすると皆行きたいと言うけれど皆日曜日がお休みで行けないでいる。私は恵まれてるなとつくづくそう思う。
家は母親が大黒柱で私は充分助けてもらっている。73才の母親はしんどいだろうに・・・働きづめで倒れないか心配でたまりません。
母はひざを痛めているのでカーブスの事を話して一緒に通おうよと言っても仲々首をたてにふってくれない。困ったもんだ。
足をひきずりながら毎日仕事に行っている。夜何度も足がつって痛くて目が覚めるそうだ。
私が働けばいいのだけれど持病があるから働らけない。仕方なく今はあきらめている病気が治ったら働くと心に決めて。
で、私にとってカーブスはリハビリにもなっている。
人とつき合い笑釈を交わし少々しんどい時もカーブスのステップボードに乗ったとたん元気がわいてくる。とても嬉しい。
まだまだ目標は叶わないけれどゆっくりあせらず自分のペースでやって行こうと思う。
それにはいつも大変お世話になってるコーチのおかげで明るく元気でいられるのもコーチの笑顔のパワーで楽しいのもコーチのおかげ。すごく助かっている。
これからも長いおつき合いをして行きたいです。いつもありがとう。感謝しています。
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