新聞から顔をあげて夫が言いました。「カーブスに行くと血圧が下がって血管年齢も若くなるんだって!」「えーっ、私にはあてはまらないわ~。」早速読んでみると、「30分の運動でも筋力アップ」という見出しで、元気な身体を保つにはカーブス等で運動することが有効と書いてありました。去年の七夕の朝のことです。
 カーブスに通い始めて6年、血圧は徐々に上がり、もう一つ右ひざの痛みが半年以上続いていました。趣味のジョギングをやめて様子をみたものの、痛みが続くためカーブスに通うのを週3から週1に減らしました。
 「今のあなたには、筋力をつけることよりも筋肉を伸ばしたり緩めたりすることの方が大切ですよ。」と信頼する骨盤調整の先生にも言われて、これ以上痛みが続くようならカーブスをやめようかなと迷ってもいました。自分で取り組んだことを最後まで一生懸命やろうとするのが、今の私には頑張りすぎなのかもしれません。血圧低下の効果はカーブスのチラシにも載っていましたが、家系からくる血圧の上昇かもしれないとあきらめかけていました。
 週一で通い始めて二週間が過ぎました。私と同じようにスクワットのパッドの上に手を載せていらした60代の方に、ストレッチの時間、話しかけてみました。
 「貴女も、ひざを痛めておいでですか?」「私は人工股関節の手術を二回受け、杖が手放せなかったのですよ。でもカーブスで筋力がついたお蔭で、杖なしで階段の上り下りがスムーズにできるようになりました。」「わー、やっぱり筋力って大切ですねぇ。」「本当にそう思います。友人も杖なしで歩いている私を見て、最近入会しましたよ。」
 そして私は思いました。筋力をつけつつ、筋肉を伸ばしたり緩めたりしなくちゃと...。それ以来彼女と会うと、身体の話で盛り上がり、励ましあうようになりました。マシンの使い方については、マンネリになっているかもしれない、とコーチに相談すると、改めて一つひとつの動かし方のコツを教えて下さいました。それ以来、どこの筋肉を動かすかを考えながらのサーキットトレーニングが楽しくなりました。「カーブスのストレッチは、基本が全部入っているので、きちんとやれば成果が出ますよ。」と、これも丁寧に教えていただき、ストレッチも自分流でやっていたことに気づきました。


 そんな時出合った本の中に、「身体は、世界からの借り物」という一節をみつけ、(アー、そうなんだ。みんなに支えられ生かされているいのちなのだから、自分の身体を大事に使わなくっちゃ。)と納得する思いがわいてきました。食事に気を付け、カーブスには1ヶ月10回を目標にして通いました。横断歩道で信号待ちをしている時は、腹圧を意識して立つようにも心がけました。
 その結果、去年はできなかった正座ができるようになり、血圧も正常に戻りました。そして最近、カーブス友達に「身体が引き締まって腰のラインが前より綺麗になったわね。」と言われて、(ヤッター!)とおもわずガッツポーズをとってしまいました。
 あれから八か月、コーチの「使う筋肉以外はリラックスして緩めて下さいね。」の明るい声が響く中、今日も楽しく筋トレに励んでいます。