一昨年の今頃、私はスベリ症と変形性膝関節症の痛みから憔悴しきっていた。
良い整形外科医がいると聞くと、県内はもとより県外までも足を延ばしては治療を受けていた。ワラにも縋る思いからだった。
そんな折、福島県いわき市に住む長女から
「近くに評判の良い整形外科医がいるから、一度診てもらったら」と言われ、思いきって痛みをこらえながら、いわきまで出掛けたのが6月だった。
そこの病院で出合ったのが、痛み止めの漢方薬だった。痛みから解放されたい一心で、早速この日から一日食前3回の薬を忠実に飲み始めた。しかし、漢方薬は速効性はないので、これまでと同様に整体やら近所の病院で電気治療等は続行していた。
このいわきでは、もう一つ思いもかけない大きな出合いがあった。娘が熱心に通っている「カーブス」に私を見学兼体験に連れていってくれたことだ。娘の後を恐る恐る12個の器具に実際に触れてみた。意外に無理なく痛みもなく体験することができた。こうした筋トレなら短時間で、今の私にも気軽に出来そうに思った。
帰郷後、思い切って近くの若槻店に顔を出してみた。スタッフの懇切丁寧な説明に、7月には入会手続きも終了し、週に2~3回足を運んだ。
数ヶ月程経った頃、漢方薬とカーブスでの筋トレが功を奏してきたのか、腰痛からきている左腿の痛みで夜な夜な眠れなかったその痛みが徐々に薄らいできた。
そうなると、一年ばかり封印していた卓球やスキーに再挑戦したいという意欲がムラムラと湧いてきた。一気にやって痛みが出たら元も子もないと思い、少しずつ時間を延長していった。
昨秋は、カーブスに行く回数も増やし、卓球の試合にも久しぶりに出場、8試合もこなすことができた。周囲の仲間達から驚きの声が発せられる程だった。今シーズンは数回スキー場へも出かけ、快調なシュプールを描けるまでになってきた。半ば諦めかけていたのに、夢をみている心境である。
卓球の仲間で、私同様に足腰の痛みから練習を休みがちだったが、昨秋にカーブスをすすめてみたら、早速入会し、筋肉をつけることが大切なことを再確認したと大変感謝されている。
また、長野市内に住む三女は、娘二人を出産後に太り出し、"また妊娠か"と思う程。まだ40歳になったばかりなのに時々ギックリ腰を発症したりしているのを見て、今後体の重さで膝がやられるのも時間の問題ではないかと人知れず危惧を抱いていた。長女と二人でカーブスに行くことをすすめてみた。仕事、家事、育児が忙しくてとの理由で躊躇していたが、夫のすすめもあってか昨年の暮れからカーブス通いを始めた。1月は8回行けたよ。1歳若返ったと言われたよとか、親の欲目からも少し引き締ってきたように感じられる。
多少ですが、成果が出ているのではないか、すすめ甲斐があったとしみじみ思うこの頃である。
もう一人どうしてもカーブスへの入会をすすめたいと思っているのが次女である。
長野市郊外に住み、日常生活はすべて車が欠かせない。娘のお稽古や部活で遅くなる息子の駅までの送迎等、仕事、家事に明け暮れている。まったく運動のできる環境ではないが、40代の後半に差しかかっているので、老後のことを考え、週に1~2回でもよいから時間をつくり、カーブスに入会して欲しいという思いを強くしている。
「継続は力なり」というが、長女は次男の卒業式のために、2月は1回休んだだけでカーブスに通い続けたという。筋トレを生活の中にしっかりと位置づけているのは、わが娘ながら見上げたものと思っている。
今年元日に後期高齢者の仲間入りをした私ですが、残り少ない人生を最後まで自分の足で歩きたいと願っている。一人暮らしの日々を娘達に迷惑をかけず、好きなスポーツを楽しむためにも、可能なかぎりカーブスに通い続けたいと思っている。