私には素敵な友人がいる。背が高く均整のとれた美しい人だ。以前からフィットネスクラブカーブスの良さを彼女から聞いていた。体育会系の私には、お金を使ってまでトレーニングするなんで考えられなかった。いつも健康に人一倍気を配っている私には、必要性すら感じなかった。
ある日その友人からカーブスの体験に誘われた。気はすすまなかったが、行く返事をし、数日後その日がやってきた。トレーニング後のイタリアンレストランの約束を楽しみに出かけた。
おそるおそるドアを開けると「こんにちわ」という元気な声で迎えられた。白黒のいかめしいマシーンが12台。何人かの人がトレーニング中だった。体礎計に乗せられ、身体の色々なサイズを測られた。
十年前から毎朝自宅で、体重などを計測してデータをとっている。そんなに悪くないはず。ところが、体重、体脂肪、体幹年齢どれもがひどく、目を疑った。
インストラクターに促されるまま、ともあれ、12台のマシーンのもとへ。ドキドキしながらマシーンに触れる。30秒のウォーキングが恥ずかしい。
一周が終わるころ、心地よい疲労感が全身を覆った。うっすらと滲む汗。これはいけるかも。入会手続きにサインした。折しもこの日はこのクラブの誕生日。
そのころの私、重い荷物を持ち上げると肘が悲鳴をあげる腱鞘炎になっていた。左手が動かせず(五十肩?)苦しんでいた。体型を隠す、ゆったりとした服を着ていた。筋肉を強化しなければ、といつも考えていた。よいチャンスをいただいた。
あれから2年あまり、カーブスでのトレーニングが生活の一部になった。仕事が自営業なので、毎朝時間の配分を考えて、効率よく仕事をこなしてカーブスに行く。どうしても行けないときは、自宅で運動するようにしている。なぜなら自分の体が大きく変化したからだ。バストがアップ、ウェストとヒップがすっきり。ランジェリーが型くずれしない。9号サイズのスラックスが5号サイズに。
今私は、体にフィットしたポロシャツに、ローウェストのジーンズを履き、アクティブに動いている。最近カーブスでもよく声をかけられる。
「かっこいいね」「うふっ」ピチピチのトレーニングウェアにハーフパンツ。カーブスのグローブをつけ、笑顔でマシーンに乗る。
何人も友人ができた。あの人今日は来ているかな?姿が見えないと寂しいな。病気かな。おさぼりかな。心配になる。私も今日はやめとこうかなと思うこともある。でも「明日またね」の言葉を思い出す。行けば手をふって迎えてくれる。
インストラクターのみなさんの優しい語りかけにも元気をいただく。日々ハードになるアドバイス。これがまたいい。
今日もウェストが何センチか細くなった気がする。筋肉もついてきた。自転車でラクラク坂道を登れる。きつい瓶の蓋も夫や息子の手を煩わせることなく開けられる。何より同窓会が楽しみだ。ちょっと差をつけたかも...。
そんなこんなで随分変わってしまった。もう元にはもどれない。無理をしてでもカーブスに出かける。食事にも気をつける。いつも見られていると緊張する。すべてが好循環になった。素敵な友に感謝。