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ストレス発散・解消方法13選! 要因やNGな発散方法なども解説!

頭を抱えている女性(頭痛、ストレス、悩み、自律神経の乱れなど)
目次

 

現代はストレス社会とも言われ、多くの人が大なり小なり、ストレスを抱えています。自分は大丈夫だと思っている人でも、自覚症状がないだけで、じつはストレスにさらされていることが少なくありません。過剰なストレスは、心身に不調をもたらします。重症化しないためにも、日常的にストレスを発散するようにしましょう。

そもそもストレスとは?

 ストレスとは、外部からの刺激などによって体の内部に生じる反応のことです。ストレスの原因となる外的刺激をストレッサーと言いますが、それも含めてストレスと表現されることもあります。

ストレスの原因・要因は?

 ストレスの原因となるストレッサーには、つぎのようなものがあります。

 「物理的要因」 ・・・ 暑さ、寒さ、光、音など
 「科学的要因」 ・・・ たばこ、有害物質など
 「生理的要因」 ・・・ 病気、飢え、睡眠不足など
 「心理的要因」 ・・・ 不安、緊張、恐怖、怒りなど
 「社会的要因」 ・・・ 人間関係、仕事など

参考:厚労省e-ヘルスネット「ストレス」

性別でストレスの原因・要因は変わる?

頭を押さえてかがむ女性(頭痛、体調不良、めまい、ストレスなど)

 ストレスの受け止め方は、人によってさまざまです。また、男女差もあると考えられています。
 女性の場合は、とくに更年期にホルモンバランスの乱れが起きやすく、その影響で自律神経の働きが悪くなり、心身に不調が起きやすくなります。また、人間関係に悩みを抱える人も、女性のほうが多い傾向にあるようです。
 男性の場合は、ストレスがあっても弱音を吐けないという意識からか、自分のなかにためこむ傾向があるようです。そのため、対処が遅れて重症化しやすいとも言えます。

ストレスをためやすい人の特徴

 つぎのようなタイプの人は、ストレスをためやすい傾向にあるようです。

     

  • 人に合わせるタイプ
    自分の感情を表に出さず、人に合わせるタイプの人は、自分でも気づかないうちにストレスをため込んでいる可能性があります。
  •  

  • 完璧主義でまじめなタイプ
    完璧主義で、何事にもまじめに取り組む人は、物事を深く考え過ぎたり、頑張り過ぎたりする傾向があり、うまくいかないことがあると、ストレスを感じやすいようです。
  •  

  • 責任感が強いタイプ
    責任感が強い人は、他人を頼るよりも自分で完遂しようとする傾向があることからプレッシャーも大きく、ストレスを抱えやすいと言えます。
  •  

  • 忍耐強いタイプ
    どんな困難にも忍耐強く、努力することを惜しまない人は、いろんなものを抱え込んでしまい、それがストレスとなってしまう可能性があります。
  •  

  • 柔軟性に欠けるタイプ
    融通が利かず、臨機応変に対応できない人は、納得がいかないことも多く、不平や不満を抱えやすいことからストレス過多になりやすいようです。
  •  

  • 理想を追い求めるタイプ
    理想を強く追い求める人は、現実とのギャップが生じやすく、それがストレスになることがあります。

ストレスを受け発散できないとどうなるの?

 ストレスを発散できないと、心理面・身体面・行動面で、つぎのような反応が起こると考えられます。

 「心理面」 ・・・ 活気の低下、イライラ、不安、
          抑うつ(気分の落ち込み、興味・関心の低下)など

 「身体面」 ・・・ 体のふしぶしの痛み、頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、
          動悸や息切れ、胃痛、食欲低下、便秘や下痢、不眠など

 「行動面」 ・・・ 飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスや事故の増加など

 このような反応が見られる場合は、ストレスのサインかもしれません。長期化すると、うつ病を発症することもあるので、早めに対処するようにしましょう。

参考:厚労省「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳」

ストレス発散・解消方法13選

 ストレスはゼロにすることはできないので、上手に付き合っていく必要があります。五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)に働きかけてリラックスするのも1つです。ただし、自分に合わないやり方だと逆効果になるので、そこは注意が必要です。
 ここでは、誰もが取り組みやすいストレス発散法をご紹介します。

1:日光を浴びる

屋外でストレッチをする女性

 日光を浴びると、脳内に「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させ、心のバランスを整えてくれる作用があると考えられています。
 家に閉じこもっていたのでは、日光を浴びるチャンスも逃してしまいます。1日15~30分程度は外に出て、日光を浴びるようにしましょう。

2:体を動かす

カーブスでのワークアウト風景(ダイエットにも効果的な、マシンを使った筋トレ、足踏みボードでの有酸素運動を行っている風景)

 幸せ気分をもたらす「セロトニン」の分泌は、運動をすることでも増やせます。セロトニンだけでなく、やる気を高める「ドーパミン」や、意欲や興奮をつかさどる「ノルアドレナリン」の分泌量も増やせるので、運動はストレス発散にうってつけです。
 なかでも、同じ動きを繰り返す「リズム運動」がセロトニンの分泌に効果的だと考えられています。また、ストレッチも筋肉の緊張をゆるめ、心身をリラックスさせる効果があります。
 「女性だけの30分フィットネス カーブス」の運動は、決まった筋力トレーニングと有酸素運動を繰り返すリズム運動で、最後にストレッチをして30分で終わります。運動が苦手な人でも取り組めるプログラムで、ストレス発散にはぴったりです。

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3:映画・ドラマ鑑賞や読書で泣いたり笑ったりする

部屋で読書をしくつろぐインドアな女性

 何かに夢中になることは、気分転換につながります。また、泣いたり、笑ったりすることがストレス発散になるとも言われます。好きな映画やドラマを観たり、読書にふけったりする時間を持つのもよいでしょう。

4:趣味や創作・作業に没頭する

 夢中になれるという意味では、趣味や創作活動もあてはまります。没頭することで日常から離れることができ、ストレスから解放されることが期待できます。ただし、それが義務感になると逆効果なので、自分が楽しめる範囲で行うようにしましょう。

5:湯船にゆっくりつかる

お風呂で湯船につかり、体を温め血流を促している女性

 ストレスは、自律神経と大きくかかわっています。ストレスや緊張状態が続くと、交感神経が高まったままになってしまいます。リラックスするには、副交感神経を高める必要があるのです。湯船につかることは、副交感神経を高める方法の1つです。お風呂はシャワーだけで済ませず、熱すぎないお湯にゆっくりつかることを心がけましょう。

6:しっかりと休息・睡眠をとる

睡眠のイメージ

 心身の疲労回復には、休息と睡眠が欠かせません。とくに睡眠が不足すると、自律神経やホルモンのバランスも乱れて、心身に不調をきたします。ストレスを抱えていると、なかなか眠れないということもあるかもしれませんが、睡眠不足だとさらにストレスが増すという悪循環に陥ってしまいます。
 日中に適度な運動をすると、夜に副交感神経が高まって、質の高い睡眠が得られるようになります。運動は、それ自体がストレス解消につながるだけでなく、睡眠にもよい影響があるので、一石二鳥と言えるでしょう。

7:好きなものを食べる

 好きなものを食べると気分が上がります。食べすぎはよくありませんが、食事のなかに好きなものを取り入れるのも1つです。
 タンパク質に含まれるトリプトファンは、幸せ気分をもたらすセロトニンの材料になるので、積極的に摂りたいものです。ストレスで食欲がない場合でも、できるだけ消化の良いものを選んで摂取するようにしましょう。

8:仲のいい人と時間を過ごす

屋外で有酸素運動(ウォーキング)を楽しむ女性2人組

 心を許せる、仲のいい相手となら、本音で語り合うこともできます。誰にも言えない胸の内を明かしたり、愚痴を言ったりして過ごす時間は、ストレス発散になるでしょう。

9:家を掃除するなど周囲の環境を変える

 家のなかが散らかっていると、それがストレスになることも。忙しいときは仕方ありませんが、休みの日などに家のなかを掃除すると、すっきりして清々しい気持ちになれるでしょう。花を飾ったり、いつもと違うものを置いたりして気分を変えるのも1つです。

10:紙に書き出し客観的に振り返る

 何でもいいので、頭のなかに浮かんだことや思ったことを、紙に書き出すのもよいでしょう。読み返して、自分の状況を客観的に振り返ることで、自分では自覚していない感情に気づけるかもしれません。そうやって、心のなかを整理することで、気持ちを落ち着かせることが期待できます。

11:紙をビリビリに破く

 腹が立ったとき、嫌なことがあったとき、紙をビリビリに破くことですっきりするということがあります。ストレス発散のために、読み終えた新聞紙などで試してみるのも1つです。

12:大声を出す

 大声を出すのも、ストレス発散につながります。横隔膜には自律神経がたくさん張り巡らされていますが、お腹のなかから声を出すことで横隔膜が刺激されて、副交感神経が高まり、リラックス効果が得られると考えられています。

13:ぼーっとする

屋外でマインドフルネス(瞑想)をする女性のイメージ

 ぼーっとするというのは、よくないことのように感じるかもしれませんが、脳にとっては大切な時間になります。心が落ち着いたり、集中力がアップしたりして、ストレス解消につながることが期待できます。

オフィスでできるストレス発散法・解消方法はある?

 これまで紹介してきたストレス発散方法を、オフィスで行うのは難しいでしょう。そこでここでは、場所を選ばずにどこでもすぐにできるストレス解消法として、「呼吸法」を紹介します。
 基本は腹式呼吸になりますが、「大声を出す」のと同様に、腹式呼吸をすると横隔膜が刺激され、副交感神経を高める効果が得られます。

呼吸を整え、リラックスしている女性(深呼吸)

不安やストレスを取り除く「4・4・8呼吸法」

  1. ラクな姿勢をとる
  2. 息をまず吐ききる
  3. 4秒かけて息を吸う
  4. 4秒息を止める
  5. 8秒かけて息を吐く

(いずれも息を吸うときお腹を膨らませて、吐くときにへこませる感じの腹式呼吸で。息は鼻から吸って、鼻か口から吐く。)

(出典)根来秀行著「ハーバード&ソルボンヌ大学 根来教授の超呼吸法」(KADOKAWA)

逆効果かも? NGなストレス発散法

 自分ではストレス発散のつもりでも、体調を悪くするものは取り入れるべきではありません。たとえば、つぎのような方法はNGと言えるでしょう。

過度な飲酒

 アルコールでストレスを紛らわせる人もいますが、そうやっているうちにだんだんと酒
量が増えて、アルコール依存症になってしまう人もいます。また、お酒を飲みすぎると睡眠の質も下がり、逆効果になってしまいます。

喫煙

 ストレス解消のために、たばこを吸うという人もいるようです。でも、喫煙によるストレス軽減効果は一時的なもので、むしろニコチン切れでイライラするなど、逆にストレスの原因になっていることが少なくありません。

参考:厚労省e-ヘルスネット「たばことストレス」

やけ食い

ダイエットの妨げにもなりやすい、脂質や糖質が多く含まれる食事を食べ過ぎてしまっている女性

 食べることでストレスを発散しようとする人も少なくありません。ただし、カロリーをとり過ぎると、体重が増えてしまい、それが新たなストレスを生むことにもなりかねません。食べたら運動をするというように、摂取カロリーと消費カロリーのバランスをとることが重要です。

ストレスとの上手な付き合い方は?

 ストレスは、ため込まないことが大切になります。そのためには、ストレスに早めに気づき、早めに対処する必要があります。
 「不安や緊張が高まり、イライラしたり怒りっぽくなる」「気分が落ち込んで、やる気がなくなる」「寝つきが悪く、夜中や朝方に目が覚める」「食欲がなかったり、逆に食べすぎたりする」などは、ストレスのサインです。我慢し過ぎず、誰かに相談したり、自分に合ったストレス解消法を試したりして、心の状態をコントロールするようにしましょう。

ダイエットの妨げなどにもなる、極端な食事制限を行う女性(小さな野菜サラダ1つだけで食事を済ませようとしている)
ベッドで頭を抱える女性(不眠、疲労、ストレスなど)

ストレスを解消する元気すらない、日常生活に支障が出るという場合は 専門家に相談を

医療機関を受診する女性

 自分でストレスを解消できていれば心配いりませんが、眠れない日が何日も続いたり、精神的に不安定な状態が数週間も続いたりするなど、日常生活に支障が出ている場合は、ひとりで頑張り過ぎてはいけません。専門家に相談するようにしましょう。

参考:厚労省「こころもメンテしよう」

「ストレス発散方法13選」まとめ

 ストレスを放置すると、心身のバランスをくずしてしまうことも。運動には、幸せ気分をもたらす「セロトニン」の分泌を増やす効果があります。また睡眠の質を向上させる効果もあるので、ストレス解消にぴったりです。ぜひ、日常生活のなかに組み入れて、心身ともに健康的な毎日を送りましょう。

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