ひざがミシミシ鳴って痛いのは運動不足が原因かも!改善方法を解説
ひざがミシミシ鳴るようになった…、ひざに痛みが出るようになった…。年齢とともに、ひざに悩みを抱える人が増えていきます。痛みが出る原因は何なのか。どうやって改善すればよいのか。おすすめの方法を解説します。
ひざがミシミシ鳴って痛いのは運動不足が原因
ひざを曲げたり伸ばしたりすると、ミシミシと音がする…ということはありませんか? このように日常的にひざの音が鳴ったり、痛みがあったりする場合、「変形性膝関節症」であることが考えられます。
変形性膝関節症とは、ひざの軟骨がすり減ることで、動かすと痛みを生じる病気です。軟骨がすり減り、関節や骨が変形してスムーズに動かなくなるため、音が鳴ると考えられています。男性よりも女性に多く、高齢になるほど罹患率が高くなります。初期のころは、立ち上がりや歩きはじめに痛みを感じる程度ですが、次第に正座や階段の上り下りが困難になり、だんだんと歩行が困難になっていきます。
変形性膝関節症になるおもな原因は、「加齢」と「運動不足」です。筋肉が減少することで、ひざにも負担がかかりやすくなるのです。とくに女性はもともと筋肉が少ないので注意が必要です。
なぜ運動不足でひざが痛くなるのか
ここでは、運動不足が招くひざ痛について解説します。
ももとお尻の筋力低下
変形性膝関節症などのひざの痛みは、筋肉の減少と関係しています。とくに太ももの筋肉とお尻の筋肉が弱いと骨盤を正しい位置に保つことができず、ひざ関節に負担がかかりやすくなります。
筋肉は何もしていないと、30歳を過ぎた頃から年に1%ずつ減っていくと考えられています。運動不足の人は、加齢でどんどん筋肉が減っているため、ひざに痛みが出やすいのです。また筋肉が減ると基礎代謝が下がり、太りやすくなります。体重が増えることで、さらにひざ関節に負担がかかります。これらを防ぐためにも、運動をして筋肉を鍛える必要があるのです。
関節の柔軟性低下
ひざに痛みがあると、運動なんて…と思うかもしれません。しかし、痛いからといって動かさないでいると、筋力が衰えるだけでなく、ひざ関節の周りの腱やじん帯の柔軟性も失われます。そうすると、関節が硬くなり、さらに痛みが出やすくなるという悪循環に陥ってしまいます。
関節の新陳代謝低下
関節の痛みを抑えるためには、関節の新陳代謝(再生)を活性化させることが重要です。しかしながら、関節には血管がないため、再生に必要な栄養が届きづらい傾向があります。運動をして関節を動かすことは、関節の血液ともいえる「関節液」を行き渡らせることにもなります。痛いから動かさないでいると、関節の新陳代謝も行われず、痛みの悪化につながるのです。
ひざに負担をかけない筋力アップトレーニング
痛みが強いときは安静にする必要がありますが、慢性的な痛みには運動をして筋力をアップすることが大切です。
筋肉を鍛えるためには、道具や器械を使うと負荷がかかりやすくおすすめですが、ここでは、器具を使わないで行う自重筋トレのうち、下半身を鍛えるメニューを紹介します。
①スクワット
やり方:肩幅より少し広く足を開いて、足先を外向きにし、両手を横に伸ばします。息をはきながら5秒かけてゆっくりしゃがみます。息を吸いながら5秒かけてゆっくり立ち上がります。この動きを10回くり返します。
内股になったりお尻が後ろに突き出したりしないよう、正しい姿勢で行うことがポイントです。
※痛みがある場合は、ひざの向きがつま先の向きと同じになるようにとくに注意し、痛みを感じる直前までで動きをストップしましょう。
②お尻のトレーニング
やり方:壁から20㎝離れたところに立ち、胸の高さのところに手をつきます。息を吐きながらゆっくり5秒かけて片足を後ろに上げます。息を吸いながらゆっくり5秒かけて上げた足を戻し、床につくぎりぎりのところでとめます。この動きを、右足5回、左足5回くり返します。
※痛みがある場合は、軸足(支える足)をゆるめて立ち、足を上げすぎず、少しだけ上げるようにしましょう
有酸素運動も有効
体重を減らして、ひざへの負担を軽くするためには、有酸素運動も効果的です。筋トレが「脂肪が燃えやすい体をつくる」のに対し、有酸素運動には「運動をしているときに脂肪を燃やす」効果があります。
有酸素運動の代表的なものは、ウォーキングやジョギング、水泳、サイクリング、エアロビクスなどです。ただし、有酸素運動では筋肉をつけることはできません。したがって、筋トレで筋肉を鍛えながら有酸素運動も行うことで、運動の効果を一層高めることができます。
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「ひざがミシミシ鳴って痛いのは運動不足が原因かも!改善方法を解説」まとめ
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