首の痛みの原因は?原因や対処法、簡単な運動方法を解説
人の頭は5~6㎏ほどもあります。それを首の骨と筋肉で支えているわけですから、首には常に大きな負担がかかっています。そのため、首に何らかの問題が起こって痛みを感じるという人はとても多いようです。ひどい場合には首だけでなく、頭痛や肩こり、腕のだるさなどを引き起こすことも。マッサージをしても、一時的に良くなるだけでまたすぐに痛くなってしまう…、根本的な治し方を知りたい…、という方もいらっしゃると思います。ここでは考えられる原因と、自分でできる対処法をご紹介していきます。
首の痛みの原因は?
筋肉や関節からくる首の痛み
まずは、首のつくりを確認していきましょう。首は、頸椎(けいつい)と呼ばれる7つの骨、骨と骨の間にある椎間板(ついかんばん)、骨の中央を通る脊髄(せきずい)と呼ばれる神経、筋肉・靭帯(じんたい)で構成されています。
先ほども触れた通り、首が支えている頭は非常に重たく、首を構成しているそれぞれの組織には大きな負担がかかっています。中でも多いのは、筋肉への負担による痛みです。首に負担がかかる姿勢(猫背など)や、パソコンやスマホを長時間見続けることによる首への負担で筋肉に痛みが生じやすくなります。
また、正常な頸椎は前方に反った状態になっていますが、椎間板の変化や首の筋肉の衰えによって頸椎がまっすぐになっている、いわゆるストレートネックの状態だと、頭を支えるのに余計に負担がかかり、痛みやこりが一層起こりやすくなります。
加齢からくる首の痛み
加齢によって筋肉が徐々に衰えていきます。肩まわりの筋肉がしぼみ、ハリを失うと、肩や首がひっぱられ、筋線維がのびて中の血管や神経が圧迫されるため痛みが生じやすくなります。
また、頸椎や椎間板も歳とともに変化していきます。加齢の影響で頸椎が変形して、首の痛みや肩の張りなどが起こることもあります。
神経の痛み
加齢で頸椎が変形し、頸椎の中を通っている神経を圧迫すると、神経の痛みが起こることがあります。この場合は首の痛みにとどまらず、首から手にかけて痛みやしびれが出たり、足の方まで影響が出ることもあります。
首が痛いときの対処法やストレッチ
1. 痛み止め薬を利用する
痛みで日常の動作がつらい場合には、痛み止めを服用したり、痛み止めの塗り薬を使って痛みを緩和します。
2. 首を冷やす/温める
首が痛い時、症状に合わせて冷やしたり温めるたりすることで痛みが緩和されることがあります。
冷やした方がよいのは、寝違えやねんざなどの急性の痛みの場合です。痛みがあるところが炎症を伴って熱く感じる場合は冷やした方がよいサインです。
一方、温めた方がよいのは、首がこっているなど慢性的な痛みの場合です。カイロで温めたり、しっかり入浴をして血行を良くすることで、痛みが緩和されます。
冷やすべきか温めるべきか迷った場合には、どちらも試してみて痛みに心地よく感じる方を選んでください。
3. 睡眠環境を整える
朝起きた時に首が痛いという場合には、寝るときの枕が合っていない可能性があります。枕ではなく、タオルを活用してもよいので、頭の位置が高すぎず低すぎないちょうどよい高さになるよう工夫してみてください。
4. 姿勢に気を付ける
長い時間デスクワークをしたり、パソコンやスマートフォンを見るなど、同じ姿勢を取り続けることで血行が悪くなったり、筋肉疲労が起こって痛みが生じることがあります。特に、姿勢が悪いと余計に負担が大きくなるので要注意です。長時間同じ姿勢を取り続ける時には、30分に一度は立ち上がったり伸びをして、首をリラックスさせるとよいでしょう。
また、姿勢が悪くならないよう気を付けることも大切です。猫背にならないよう背中をまっすぐにし、頭を前に出さないようあごを少し引き気味にする姿勢を意識してみてください。
5. 体を動かす
首の痛みは、体を動かすことで予防改善ができます。ストレッチなどで体を動かすと、血流が促されて痛みが出づらくなります。また、筋力トレーニングで筋肉を鍛えると、正しい姿勢が取りやすくなることに加えて、手や腕の重みを筋肉でしっかり支えることができるようになるため、首への負担が軽減されます。
また、すでに痛みが出てしまった場合にも、医師から運動を禁止されていない限りはできるだけ体を動かして痛みを改善することをおすすめします。痛み止めの服用や温めるという手法は、痛みに一時的な効果しか期待できませんが、体を動かして血流を良くし、筋肉をつけることは、根本的な痛みの予防改善につながります。
とはいえ、首の筋肉だけを集中的に動かしたり鍛えたりすると、かえって首の筋肉を傷めることになりかねないのでお勧めできません。上半身全体を動かすような動きをすると、連動して首の筋肉も動かされます。動かし方の例をご紹介します。
①11時~1時の角度に両手を伸ばす
②5秒かけて円を描くように下ろす
③5秒かけて円を描くように上げる
②~③を10回繰り返す
首が痛いときに考えられる首の障害や病気は?
首の痛みは、大きく分けると「筋肉や関節に原因があるもの」と「神経に原因があるもの」に分けられます。前者の場合は、筋肉のコリや関節の動きの悪さが痛みを引き起こしており、後者の場合は頸椎の中を通っている神経が圧迫されることによって、痛みに加え、腕にしびれがあるなどの症状が起こります。
頚椎症(けいついしょう)
頚椎症とは、頸椎や椎間板(7つある頸椎の骨の間で、クッションの役割をしている)が加齢とともに変化して、首が痛んだり、肩が張ったりする症状が出るものです。頸椎の変形により神経が圧迫されると、頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)や、頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)と呼ばれる疾患になります。
頚椎症性脊髄症は、脊髄という神経が圧迫されることによって起こります。ボタンのつけ外しや箸の使用など、手先の細かい動きが不自由になったり、歩くときにふらつくなど下半身にも症状が出ることがあります。
椎症性神経根症は、脊髄から分かれて上半身に伸びる神経のつけ根が圧迫されることによって起こります。腕から手にかけて、しびれや痛みの症状が出ることがあります。
頚椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんヘルニア)
7つある頸椎の骨の間でクッションの役割をしている椎間板に、強い圧力がかかることで、中央の髄核(ずいかく:まんじゅうのあんこに例えられる)が、外側の繊維輪(せんいりん:まんじゅうの皮に例えられる)をやぶってはみ出してしまう疾患です。痛みやしびれが生じることがあります。
むちうち症
交通事故などで首に衝撃がかかったときに起こり、首の痛み・肩こり・頭痛・めまい・手のしびれなどを生じます。
リンパ節炎
風邪が原因になったり、傷口からの感染が原因となって、リンパ節が炎症を起こし、腫れや痛みが出る疾患です。
首の痛みを予防するには?
首の痛みを予防するには、痛みを引き起こしやすい姿勢や状況をなるべく避けることが重要です。最初にご説明した通り、重たい頭を支える首には常に大きな負担がかかっていますが、姿勢が悪かったり、首周りの筋肉が衰えたりすると、さらに負担が大きくなり痛みが生じやすくなります。よって、背筋を伸ばして、あごを少し引くような姿勢を日ごろから意識することと、首周りの筋肉が衰えないよう上半身を動かす運動を取り入れて、首への負担を軽減することをおすすめします。
また、もし痛みが生じてしまった場合にも、やはり姿勢を意識することと、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。医師から安静を指示された期間は動かないように気を付けて生活をしますが、ずっとその状態を続けると、全身の血流の悪化や筋肉の衰えにより、かえって首の痛みが出やすくなるばかりか、首以外の場所にも痛みが生じる可能性があります。医師からの許可が出たら、激しすぎない適度な運動に取り組むようにしましょう。
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「首の痛みの原因や対処法、簡単な運動方法」まとめ
首が痛くて、痛み止めを飲んだり、マッサージに通うけれどもなかなか良くならない…という方もいらっしゃると思います。そのまま諦めて過ごしていると、加齢とともにさらに痛みがひどくなり、日常生活に支障が出るということも考えられます。痛みがあるから体を動かすのが心配という方も、痛みや体調に合わせて調整できるカーブスの運動であれば取り組みやすいはず。自分に合うかどうか、ぜひ一度試してみてください。