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老後のマネープランだけでなく、老後の筋肉量プランも大切【専門家監修】

 

筋トレは500円玉貯金と同じ。日々、少しずつためていけば、いずれかなりの貯蓄額となって、寝たきり、要介護になる心配がなくなるくらいの量になるのです!

老後の筋肉量プランの備えは大丈夫?

老後は何かとお金がかかるもの。みなさんも貯蓄をしたり運用をしたりと、いろいろなマネープランを立てていらっしゃることでしょう。え?もうばっちり備えてる?それなら安心ですね。だけどみなさん、老後の筋肉量プランのほうの備えは大丈夫ですか?
じつは老後に備えて筋肉をためておくことは、老後に備えてお金を貯めておくのと同じくらい大切なことなのです。

筋肉は年に1%ずつ減っていく

ちょっと考えてみてください。筋肉は中年以降、年1%、10年で10%の割合でじわじわと減り続けています。仕事をしなければお金が減っていくのと同じように、筋肉は年々減る一方なのです。何の対策もしないまま高齢になってしまったら、筋肉量が落ちて「寝たきり」や「要介護」になっていくのが目に見えています。

だから、いまのうちから筋肉を貯蓄して、老後に備えていく必要があるのです。そして、筋肉という貯蓄を増やすには、日々筋トレを頑張るしかありません。一回一回のトレーニングは言わば「筋肉の積立貯金」のようなもの。たとえ1回のトレーニングは「少量」であろうとも、日々コツコツと積み立てていけば、いずれかなりの貯蓄額となっていくのです。

筋肉貯金は500円玉貯金

たとえば「500円玉貯金」をイメージしてください。いまどき500円ワンコインではラーメン一杯も食べられませんが、日々500円ずつためていけば、年月が経つうちにけっこうな大金になりますよね。「30万円たまる貯金箱」や「100万円たまる貯金箱」といったグッズも実際に売られているようですが、一日一日コツコツと続けていけば、いつか“わあ!いつの間にかこんなにたくさんたまってる!”という日が来るわけです。

上半身(胸や背中)の筋肉をマシンで鍛えている女性

筋肉の貯蓄もこれと一緒。ぜひみなさん、ウン百万円、ウン千万円ためるようなつもりで、日々コツコツとトレーニングに励んで筋肉を積み立てていくようにしてください。そうすれば、将来的に「寝たきり」や「要介護」になる心配がまったくないくらいの安心な“額”がたまるはず。その備えがあれば、みなさんの「老後の筋肉量プラン」もバッチリということになりますね。

筑波大学 人間総合科学学術院 教授
久野 譜也先生

朝日新聞、読売新聞、NHK「ニュース7」、TBS「あさチャン」日本テレビ「世界一受けたい授業」等に出演し、コロナウィルスに負けない健康づくりについて語る。日本介護福祉・健康づくり学会副会長を務める。著書に「寝たきりになりたくないなら大腰筋を鍛えなさい」「病気にならない背筋と腹筋の鍛え方」(PHP出版)「サルコペニア肥満ダイエット」(朝日新聞出版)など多数。

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