筋トレをがんばっていれば同窓会で「ひとり勝ち?」【専門家監修】
若々しい人は、筋量キープにつとめている
女優さん、スーパーモデルなど、目立って美しい人は、筋トレに取り組んでいます。筋肉を味方につけた女性は、いつまでも老けないのです。久しぶりに同窓会などに出席すると、「いったいどうして、あんなにキレイなままでいられるの?」というくらい若々しい人がひとりか二人います。
みんな同い年のはずなのに、肌のハリも、シワの数も全然違う……。しばらく会わないうちに“差”がついてしまった理由は何なのでしょう?
おそらく、いろいろ理由があると思いますが、私はいちばん大きく影響しているのは筋肉量だと思います。目立って若々しい同級生は、まず間違いなく筋トレをがんばって筋量キープにつとめているはずです。
筋肉量の差が肌の活力の差
そもそも、肌の活力や勢いは、代謝が高いか低いかで大きく変わってきます。そして、代謝の高低は、その人の筋肉量がどれだけあるかによって決まってくるのです。つまり、筋肉量の差が肌の勢いの差に現れてくるわけですね。
言わば、筋肉は「肌の活力や勢いを作り出している工場」のようなもの。若いうちは、筋肉量が多く、たくさんの工場においてさかんに肌の活力エネルギーが生み出されています。だから、そんなに気をつけていなくても、ハリやみずみずしさを保てるのです。
ところが、中年を過ぎると、年々筋肉量が落ち、代謝も次第に低下していきます。すなわち、筋肉という工場が減ってくるとともにエネルギー生産量が落ち、肌の活力や勢いが全体に衰えてくることになるわけです。
筋肉を味方につけた女性は、いつまでも老けない
では、年々進んでいくこうした衰えに歯止めをかけるにはいったいどうすればいいのでしょう。そう。それには筋トレを一生懸命がんばって筋肉量を維持していくのがいちばんの近道なのです。
筋肉という工場の数を維持していれば、代謝も高いレベルでキープできて、肌を若々しく保っていくことができるというわけですね。ハリウッド女優も、スーパーモデルも、高齢になっても目立って美しい人は、みんな日々筋トレに取り組んでいます。
筋肉を味方につけた女性は、いつまでも老けないのです。
みなさんもぜひ筋トレをがんばって、同年代の女性がうらやむような若さをキープしてください。そして、今度の同窓会では「ひとり勝ち!」なんて言わずに、その秘密を教えてあげてください。
筑波大学 人間総合科学学術院 教授
久野 譜也先生
朝日新聞、読売新聞、NHK「ニュース7」、TBS「あさチャン」日本テレビ「世界一受けたい授業」等に出演し、コロナウィルスに負けない健康づくりについて語る。日本介護福祉・健康づくり学会副会長を務める。著書に「寝たきりになりたくないなら大腰筋を鍛えなさい」「病気にならない背筋と腹筋の鍛え方」(PHP出版)「サルコペニア肥満ダイエット」(朝日新聞出版)など多数。