2020年3月3日、書棚のファイルから、10年前(2009年11月26日付)のカーブス計測結果、私の記録を引っ張り出しました。
 当時59歳の身体計測が目にとび込んできました。体重は70.1kg 体脂肪38.2% お腹105.9cm。生活習慣病...重症です。

 2009年4月から、故郷(長野県佐久市)で父亡き後、一人暮らしをしてきた母の介護を、姉と月の半分ずつ交替でするために、千葉と佐久との往復生活が始まりました。
 上記の計測で示されたように、自身の体が重すぎて、とても良好な体調とはいえず、姉の勧めでカーブス佐久浅間に入会したという訳です。
 "カーブス健康体操は女性だけの予約なしの30分"だったので、これなら母の介護支援の合間に通えると判断し、入会したのです。
 創業者ゲイリー・ヘブンの想いに、敬意の念をもちました。《女性の健康に貢献したい》...有難いことに、「トラベルパス」のサービスがあり、千葉ではカ―ブス稲毛店に通うことができ、助かりました。
 母の介護は年々大変になっていきました。〔デイサービスの送り迎え、入退院の世話、ショートステイの対処、終末期の介護老人ホーム探し等々〕要介護2→3→4へと。大変ではあっても、毎月2週間、一緒に暮らせた日々は、老いていく姿をありのままに見せてくれた貴重な人生の師となりました。
カーブスに通い続けて1年後の2010年10月の計測では、体重が63.8kgに減ったのです。ここで満足してしまったのか、2011年1月末に退会する。(2月、3月?)
 忘れもしません。2011年3月11日は佐久に居て、田舎の二階家が大きく揺れに揺れ、横倒しになるのではないかと恐れしゃがみこんでしまいました。震源地はどこだろう?震度は?
はいつくばってテレビのスイッチを入れると、ヒタヒタと波が押し寄せてくる場面が映し出されていました。後の「東日本大震災」です。福島では原子力発電所の事故が発生!!何十年何百年もかかるのだろうか。故郷での暮らしは。
 さて、タイトル『70代再チャレンジ 一生筋トレ 生涯青春』の話をしましょう。
 母は2017年の夏、97歳の長寿で亡くなりました。私は67歳に。前期高齢者と呼ばれる間もなく、中期高齢者に近づいています。千葉と佐久との往復生活の10年間で、我が家も大きく変わっていきました。
 京都在住の長男が結婚し、8年目にして第1子に恵まれました。東京で一人暮らしをしていた長女も30代に入って結婚し、女児を育てています。二男は千葉に居て、一人起企業し、忙しく働くも収入減で大変です。娘としての、親の介護と、母としての子どもたちへの支援とで、カレンダーに予定メモが書き加えられていきます。それでも私の"学びたい"意志が立ち上がり、挑戦することにしました。
 大学の通信教育「日本語教師養成コース」に入学し、外国人に日本語を教える資格を2年間の勉学で取得できました。さらに、『宮沢賢治学会』の会員になり、賢治作品を読解するために、年に3回は岩手県花巻市を訪れ、賢治さんゆかりの地で学び続けています。
 次に待っていた事態が夫の介護でした。母が亡くなった直後から、困った行動が目立つようになりました。外出後、自宅にもどれない。買物の支払いができない。ガス・水道・電気の使い方がわからない。ついに排泄のコントロールができなくなってしまいました。アルツハイマー型認知症です。2018年、2019年、自宅で介護をしていましたが、「もうムリだー。SOSを発信するぞー。」介護保険制度を利用することに。2019年7月から老人ホームに入所をお願いしました。夫・79歳、要介護度2→3に進み、車イス生活です。
 カーブスを退会して8年間、家事と介護、孫育でのお手伝いに追われる日々になり、自分自身の心身をコントロールする気力が失われてゆきました。体調不良のため、整骨・整体の看板が目に入ると、入店して、マッサージをしてもらっては、その場しのぎをして耐えていました。加えて、眼科・歯科・整形外科・内科の通院をしなければならない。疲れ果ててたどり着いた拠り所が、カーブスの筋トレでした。2019年3月に入会いたしました。

 「かよこさん、こんにちは!」「がんばってきましたね。」「今日の体調はいかがですか?」と、明るく声掛けをして迎えてくれるコーチさんたちです。カーブスに足を1歩入れた瞬間、私の沈んだ気持ちが変わり始めるのです。
 通う回数が増えるにつれ、月が進むにつれて、"あれ?あれれれれ?以前はこのようなサービスや工夫がなかったことに気付かされました。驚き、と感動、感謝の気持ちが沸いてきたのです。
・一人一人固有名詞〇〇さんと呼ばれたかしら。
・入店時のカードチェックは、あったかしら。時々のアンケートは?どうだったかな。
・筋トレ中に、水分補給はしたかしら。
・毎月の計測や運動レベルは行われていたけれど、筋肉チェック(体力測定)はしたかな。
・「たんぱく質はとれていますか?12点、12点」たんぱく質は、筋肉を育てる大切な栄養素。"耳にタコができるよ"と答えたいほど。
・プロテインは、購入して飲んだなあ。
・カーブスマガジンは読んだね。今は"フレイル"問題かー。え、若竹千佐子さんだ。
・カーブスショッピングでは、Tシャツとパンツを購入し着用したわ。(2020年3月の写真)
・カーブスマネーカードはあったかしら。ポイントをためてグッズと交換できるのね。
・まあ、誕生日プレゼントも!!ありがとう
・カーブスフードライブ...社会貢献も。
◎カーブスメンバーの皆様への手紙には驚愕する。読んでいただきたいので、送付します
 2020年3月、カーブス作草部店に入会してちょうど1年に。私は70歳代に突入しました。"さあ、2年目こそ、楽しい心持ちで朗らかな笑顔で通いたい"と決意しました。ところが、中国・武漢で発生した感染症が、日本でも「新型コロナウィルス」感染拡大の事態となってしまったのです。「2020東京オリンピック」開催は1年先に延期すると発表されました。志村けんさん死去(70歳)がテレビテロップで速報されています。突然すぎて、言葉が出ません。
 カーブスでは、1週間閉店という対応をしました。カーブスに通うことができなかった1週間は、1カ月にも思われるほど長い時間でした。私の生活の軸がカーブス=筋トレになっていたことを実感した3月でした。『カーブスエッセイ』に応募しようとした動機は、カーブスの理念に敬意を表したいことと、仕事への工夫と努力を続けるカーブスのスタッフ・コーチさんたちの姿勢に対して、感謝の思いを伝えたかったからです。

追記
 読んでくださりありがとうございました。両手指は"ヘバーデン結節症"です。思うようにペンが持てず、整った文字が書けず、数分で痺れてきます。
数年前、再び書道をやりたいと思い、教室に通いましたが、太筆が持てなくなり、細字書きも困難になって止めました。このように、身体の老化と病いのために、諦めなければならない事が増えています。カーブス=筋トレには、立って歩ける限り、通い続けたいと願っています。

付記『老~い、どん!』 樋口恵子著
 人生100年時代、70~90代を賢く生きるための指南書です。この年代を「ヨタヘロ期」と表現。ヨタヘロ期に備えておくべき大前提は全ての動作が遅くなる現実であると言う。
 健康寿命を延ばすために大切なこととして、食生活・適切な運動・社会参加の三つを挙げる。
 "カーブスへ通おう"ですね。